「情けは人のためならず」。よく耳にすることわざですが、じつは続きの言葉があり、その意味を逆に覚えている人が、とても多いんです。

続きまで含めた、もとの言葉はこちらです。

施せし情は人の為ならず おのがこゝろの慰めと知れ

我れ人にかけし恵は忘れても ひとの恩をば長く忘るな

出典:新渡戸稲造『[新訳]一日一言:
「武士道」を貫いて生きるための366の格言集』

ひとことで言うと、「情けは、巡り巡って自分に返ってくる」。「情けをかけると、その人のためにならない」――これは、よくある誤解なんですね。

じゅくちょー

どーも、じゅくちょーです。短いことわざですが、掘ってみると意外と深いんですよ。いっしょに見ていきましょう。

「その人のためにならない」は、じつは誤解

「情けをかけると、かえってその人のためにならない」。そう思っていた方も、多いかもしれません。じつはこれ、本来の意味とは逆なんです。

困っている人にそっと手を差し伸べる。その親切は、巡り巡って、いつか自分のところへ返ってくる。それが、もともとの意味です。文化庁「国語に関する世論調査」(平成22年度)でも、本来とは異なる意味で捉える人が少なくありませんでした。

続きの言葉を、ふたつに分けて読む

前半「施せし情は人の為ならず おのがこゝろの慰めと知れ」
人にかけた情けは、その人のためというより、めぐって自分の心の慰めになる、ということ。

後半「我れ人にかけし恵は忘れても ひとの恩をば長く忘るな」
自分がしてあげた親切は忘れていい。でも、人からしてもらった恩は、長く忘れずにいよう、ということ。

「人のために」と気負うのではなく、淡々と人にやさしくする。そして受けた恩は覚えておく。たった二首で、そんな生き方を示してくれています。

子どもに伝えるなら

この種のことわざは、「こういう意味だよ」と教えるより、「なんでだろうね?」と問いかけるほうが、ずっと残ります。意味を渡すのではなく、考える入口を渡す。読む力は、その“なぜ”から育ちます。

たろー

いろんな「なんでそう言うの?」って考えると、ことばがぐっと近くなるね!

よくある質問

Q. 「情けは人のためならず」の意味は?
A. 情けは他人のためではなく、巡り巡って自分のためになる、という意味です。

Q. 続きの言葉は?
A. 「施せし情は人の為ならず おのがこゝろの慰めと知れ/我れ人にかけし恵は忘れても ひとの恩をば長く忘るな」です。

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じゅくちょー

生きていくって、なかなか難しいですよね〜(笑) それでは今日はこのへんで。また!

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