文章を正しく読み解く力の土台は、「主語・述語・目的語・修飾語」を見分けられることです。ここがあいまいなままだと、どれだけ漢字や語彙を覚えても、文の意味を正確につかめません。

この記事では、徳島で国語・読解を専門に指導する塾つばさが、4つの言葉の意味と「見つけ方」を、小学生にもわかる例文でやさしく解説します。

まず結論:主語・述語・目的語・修飾語の役割一覧

文の成分答える問い例(太字が該当語)
主語誰が・何が妹がケーキを食べた
述語どうする・どんなだ・なんだ妹がケーキを食べた
目的語(※)何を・誰を妹がケーキを食べた
修飾語いつ・どこで・どんな・どのように・なぜ妹がおいしそうに食べた

※「目的語」は、実は日本語の学校文法では正式な分類ではありません(くわしくは後ほど解説します)。

主語とは?──「誰が・何が」にあたる言葉

主語は、述語に対して「誰が・何が」を表す文節です。見つけ方のコツは、先に述語を見つけてから「(何が)+述語?」と問い返すこと。たとえば「妹が ケーキを 食べた」なら、述語は「食べた」。「食べたのは誰?」→「妹が」が主語です。

注意点:主語を示す助詞は「が」だけではありません。「は・も・こそ・さえ」なども主語をつくります(例:「私 行く」)。また日本語は主語が省略されることが多く、語順が入れかわる倒置も起こります。

練習:次の傍線部の主語はどれでしょう?(小学校教材)

旅からの帰りぎわ、体力も時間も残っていない、もう戻らなければならないというときに限って、登り路は、坂の向こうがどうなっているのか知りたいという私の好奇心をかきたてるのだ。

述語は「かきたてるのだ」。「かきたてるのは何が?」と問えば、答えは「登り路は」。「私の好奇心」は“何を”にあたる語で、主語ではありません。小学生用ですが、中学生・受験生でも間違えることのある難問です。

述語とは?──「どうする・どんなだ・なんだ」

述語は文の中心で、「どうする(動作)・どんなだ(様子)・なんだ(断定)・ある/いる(存在)」を表します。見つけ方は、多くの場合、文末にあること。まず文末を見て述語を確定し、そこから主語・目的語・修飾語を探すと、文の構造を整理しやすくなります。

目的語とは?──「何を・誰を」、そして日本語と英語の違い

「妹がケーキを食べた」の「ケーキを」のように、「何を・誰を」にあたる言葉を、一般に目的語と呼びます。

ただし、ここが国語の落とし穴です。日本語の学校文法では、文の成分は「主語・述語・修飾語・接続語・独立語」の5つで、「目的語」という分類はありません。「〜を」「〜に」は、述語(用言)をくわしくする連用修飾語(対象を表す語)として扱います。「目的語(object)」は、もともと英文法の用語なのです。

検索では「主語 述語 目的語」と調べる人がとても多いため本記事でもこの言葉を使いますが、日本語として厳密には「対象を表す修飾語」だと知っておくと、英語学習にもつながり、理解が一段深まります。──この違いを区別できることこそ、国語の力です。

修飾語とは?──「いつ・どこで・どんな・なぜ」と「かかり受け」

修飾語は、他の言葉をくわしく説明する文節です。大きく2種類あります。

  • 連体修飾語…体言(名詞)を修飾(例:「赤い 花」)
  • 連用修飾語…用言(動詞・形容詞など)を修飾(例:「ゆっくり 歩く」)

国語で差がつくのは「かかり受け(係り受け)」──どの修飾語が、どの言葉にかかっているかを正しくつかめるかどうかです。たとえば「私は 笑いながら 逃げる 弟を 追いかけた。」では、笑っているのは「私」でしょうか、「弟」でしょうか?「笑いながら」がどこにかかるかで、文の意味が変わります。この“かかり先”を意識できる子は、複雑な一文も正確に読めます。

例文で、本当に「読めて」いるかを試す

言葉の役割がわかると、文章の意味を具体的につかめます。次は小学4年生の教材です。

地雷で足を失ったクリスさんが、平和を願ってマラソンに出場しました。「初めてのマラソンで、この記録は悪くないぞ。」クリスさんは、まんぞくしました。もし、義足でなかったら、二時間くらいみじかい時間で走れるでしょう。でも、クリスさんは、「ない」ことはいいません。今「ある」ことを、大切にします。

問1)クリスさんにとって「ない」こととは何ですか? 問2)今「ある」こととは何ですか?

抽象的な言葉(「ない」「ある」)が具体的に何を指すかを、主語・述語・修飾語の関係から考える──これが読解の核心です。中学生でも正確に答えられないことがあります。

なぜ「主語・述語・目的語・修飾語」が分からないと国語ができないのか

国語が苦手な子の多くは、言葉の定義を「なんとなく・テキトー」で流す習慣がついています。「分かる」とは、突きつめれば「区別できる」こと。主語と修飾語を区別できなければ、「誰が・何を・どうした」を取り違え、文の意味そのものを誤読してしまいます。

当たり前すぎて見過ごされがちですが、ここが読解力・記述力・思考力すべての土台です。逆に言えば、ここを丁寧にやり直すだけで、国語の景色は大きく変わります。

「なんとなく読む」を「正確に読む」へ ── つばさの読解指導

徳島国語英語専門塾つばさでは、認定心理士でもある塾長・阿部のもと、小学生(小4〜小6)から「主語・述語・修飾語のかかり受け」を一文ずつ丁寧に確認し、「なんとなく読む」を「正確に読む」へと変えていきます。

  • 徳島の方へ:お子さまの読解のつまずきが気になる方は、学習相談・体験のお問い合わせをどうぞ(小中学生は空きがあります)。
  • 全国の方へ:塾長・阿部の著書『自学力の育て方』(KADOKAWA)では、家庭でできる「分かる力」の育て方を紹介しています。

主語・述語・目的語・修飾語に関するよくある質問

主語と述語の見分け方は?

先に文末の述語を見つけ、「何が(誰が)+述語?」と問い返すと主語が見つかります。

目的語は日本語にもあるの?

日本語の学校文法に「目的語」という成分はなく、「〜を・〜に」は対象を表す連用修飾語に分類されます。「目的語」は英文法の用語が一般に使われているものです。

修飾語と被修飾語の関係(かかり受け)とは?

修飾語がどの言葉を説明しているか、その対応関係です。かかり先を取り違えると文の意味が変わります。

主語・述語がわからない子はどうすればいい?

一文ずつ「誰が・どうした・何を」を声に出して確認する練習が有効です。つばさでは小学生からこの基礎を徹底します。

徳島市で「読解力」を育てる国語専門塾つばさ

この記事を読んだ保護者の方へ

徳島国語英語専門塾つばさは、徳島市で小学生(小4~小6)から「読解力」を育て、基礎学力テスト・上位公立高校受験を経て、大学受験まで一貫指導する専門塾です。