センター試験から共通テストへと
名称だけが変化したと思ってはいませんか?
問題分析を徹底的にすることによって
見えてきた変化の本質。
それはどのようなものなのでしょうか?
傾向と対策ができないような構造に!?
教材開発会社のサイラブさん主催の勉強会にて
前年度と今年度の共通テストの徹底比較分析を
様々な視点からご指導いただきました。
まず顕著なのは、
前年の踏襲になっていないこと。
もちろん、マーク式であることや
問題数などの大きな見た目の変化は
さほどありません。
ですが、実際には文字数の増加や資料の増加、
問題形式の質的な変化など
多岐にわたる変化が分析によって明らかになりました。
意図的に削った文言!?
昨年度の共通テストでは、
数学1Aの平均点が歴史上最も低くなりました。
その原因はもちろん一つではありません。
一般的に挙げられている変化としては、
- 計算式の複雑さ
- 文章読解のややこしさ
- 一般的な問題から
このような変化が挙げられています。
しかし、じゅくちょーが最も驚いた点は
「四捨五入をどこの位で行うかの指示文の削除」
でした。
計算が複雑である以上、
割り切れない数値も出ることは当然です。
この際に、どの位で切り上げ切り捨てをするのかは
非常に大事になりますが、その文言が例年あるにもかかわらず
問題内から消えていたのです!
問題のミスなのか!?
何名もの担当者によって策問されるのですから、
このような単純な「ミス」が起こるはずはありません。
では、どこにこの四捨五入の指示が記載されていたのでしょう?
次のページでしょうか?
もしくは、表紙でしょうか?
答えは「裏表紙」です!
数学の問題の裏表紙には、
問題を解く上での注意が毎回記載されています。
もちろん、センター時代もそうでした。
ですが、いままでそこの部分に目を通して
解いたことがあったでしょうか?
傾向と対策のような反復問題演習を繰り返すことで、
設問文を読まないような悪癖が生まれます。
共通テストでは、
「徹底的によく読め!」
がテーマになっていると感じられます。
「従来通りも問題じゃないぞ、
ほら隅々まで読まないと解けないだろうが?」
と言われているかのようなごとくです。
国語の問題や設問を読まずに解釈もせず
自分の頭の中の妄想で答えを選んでしまうタイプ。
こういう学力を今の時代は求めていないのだ、
を共通テストは打ち出したのでしょうね!
ちゃん♪ちゃん♫
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校