本日は、数学と理科と社会です。
今一度、近隣中学の平均点を掲載しておきます。
合計平均点 | 国語平均点 | 社会平均点 | 数学平均点 | 理科平均点 | 英語平均点 |
269.7点 | 53.5点 | 58.5点 | 52.2点 | 44.4点 | 61.1点 |
まず顕著なのが、理科の平均点の低さです。弊社では、出題予想が100%的中したものですから、61点の平均でしたがそれでも低いと言えます。
まずは、一昔前の理科の問題とは違い、一問一答的な『覚えれば解ける』問題はほぼ無くなっています。
ただ「知っている」だけの知識では対応できなくなっており、他の知識との違いがどこで、何がポイントなのかを理解できていなければ、対応できなくなっています。
社会でも言えることですが、特に昔と違うのが『考えられるものを全て選べ』系の問題や、『回答だと思うものを記号で答え、その理由を簡潔に述べよ』系の思考力問題です。
今回の社会は、記述問題が明らかに減り、逆に重箱のすみを突く系の問題が増えました。塾講師から言わせると、「しょーもない問題」で面白みもなかったです。理科は、「うーん、そう問われると生徒たちは答えられないだろうなぁ」という出題傾向でした。
理科も数学でも、問題が問おうとしている『意図』を掴めるかが回答までの鍵になっているものが多く、『意図』が理解できればかなり簡単です。特に数学の最後の問題では、解説途中で「あっ!そういう意味か!」と、ヒント一つで一瞬で解いた生徒もいたほどです。
と言うことで、基礎学は大きく傾向が代わり、『問いを理解する読解力』が最も重要になってくるのでしょう。読解力の土台は、『語彙力』です。もちろん、日本語の語彙力です。
日本語で読み取り、日本語で考え、日本語で回答を作っていく訳です。問題を読んで日本語の意味が分からなければ、問題を解けるようになるはずがありません。
反復練習によって、スキルや知識が高まっても、「何を答えればいいか」が分からなければ宝の持ち腐れもいいところです!
残り、高校入試まで51日!
学力の『質』が問われる時代になった、と考えていいのでしょう!従来通りの「座って授業を聞く」スタイルの限界の足音がひたひたと聞こえてくるようです。
自分で考え問い立てし、自分で解答を作る力が求められているのです。知っていることだけ答えられるのではなく、知っていることと知らないことを結びつけ、どのようにすれば解けるのかを導き出せる思考力こそ、これからの時代の学力のスタンダードとなるのかもしれませんね。