なぜ正しく自己評価ができないのか!?
以下の図をご覧ください。
少し強烈な言葉が用いられた研究です(笑)
ですが、本格的な実験を通して得られてた、
人間の持つ「認知バイアス」の偏りを表したものです。
心理学の分野で使われている用語「認知バイアス」は、
人間は、生活習慣や人生経験、
思い込みや固定観念が原因となり
非合理的な判断や行動をとってしまいます。
経験・先入観・直感などの「思い込み」が
実際の自分の姿と評価がかけ離れてしまう
「錯覚」が要因と考えられています。
知恵・知識は高台のようなもの!?
この効果の興味深いとろろは、
知恵や知識が乏しい状態で起こることであり、
その先の段階までもが研究されていることです。
人は、知恵や知識が不足している状態では
相手のことや自分のことでさえも
正確には判断できません。
知恵や経験、能力が不十分であるからこそ、
周りが見えずに自信に満ち溢れている状態なってしまい
「自身を過大評価」してしまうこと、
あなたはありませんか?
『自分はまだまだ知らないという事実を知っていること』
つまり、「無知の知」があることが
重要だということになるのです。
段階を経て、人は正しい認識を持つ!?
知恵の成熟度が増加することで、
「自信の質」が変わっていくことがこのグラフから見て取れます。
①「馬鹿の山」
人は少しの知恵を得たとき、
完全に理解したような気持ちになり
「自分は優秀だ!」
と思い上がり、勘違いしうぬぼれます。
②「絶望の谷
学び進めることで知恵や知識が増えると、
目標の全体像やその深さが理解できるようになり
「自分はまだまだなんだ…」
と自信を失う時期が訪れます。
③「啓蒙の坂」
谷底から諦めずに学び続けると、
徐々に自分の成長を実感できるようになり
「自分でも少しはできるようになるんだ!」
と自信の芽が出始めます。
④「継続の大地」
坂を乗り越えるようにして更に学びを継続すると、
知恵が成熟し身を結ぶようになり
「自分には何ができて何ができないか」
と正確に自分の評価ができるようになります。
ダニング・クルーガー効果の負の影響は!?
生徒たちの指導において、
この効果の影響はとても大きなものになります。
具体的には、
- 自身を過大評価してしまう
- 成長の機会を失ってしまう
- 自他の評価ができなくなる
- 問題を他責にしてしまう
- コミュニケーションが難しくなる
- 騙されやすい
あら、この傾向には身に覚えがありませんか?
思春期や反抗期の子どもたちの傾向に似ていませんか?
そうです!
あの記事の子どもたちは、
自己の存在を初めて意識することで
知恵・知識がまだまだ不足している状態なのです。
自分はまだまだだと感じられるような壁にぶつかることで
自信を再構築していく過程こそが学びの尊さではないでしょうか?
勘違いやうぬぼれから始まる成長も、
悪くはないですよね〜?
ちゃん♪ちゃん♫