人間が「考える」という行動をするとき
同時に「問う」という行動をとります。
「問う」とは疑問に感じるということ。
感じることは感性となり、
再現が難しいセンス的なものと思われがちです。
この疑問に「感じる」という部分を、
具体的な行動に落とし込むとすればどうなるでしょうか?
具体的に疑う!?
国語の設問で考えてみましょう。
選択肢を答える問題だとすると、
「もしそれが正しければどうなるのか?」
と疑ってみて選択肢に問い立てをしてみるといいでしょう。
例えば、令和4年度の中3第2回基礎学力テスト大問2の(6)で考えてみましょう。
A・Bの短歌に描かれている「私」の心情として、最も適切なものをア〜エから選び、記号で答えなさい。
A:つぎつぎに 魚裂きゆけば かなしさの 極まりて立つ 血潮のにほひ
B:一尺の 雷魚を裂きて 冷冷と 夜のくりやに 水流すなりア:ようやく戦争が終わり、安堵している気持ち。
イ:食糧難の中で家族の栄養を考える父への感謝。
ウ:久しぶりに家族のために魚を調理できる喜び。
エ:粛々と魚を裂くかなしみと切実な食への思い。
もしそれが正しいとすると行動がどう変化する!?
仮にアが正しいとすれば、安堵の気持ちからその後の行動はどうなるでしょうか?
「安堵→ほっとし、軽やかな気持ちからそれに準ずる行動をとる」
仮にイが正しいとすれば、父への感謝からどうなるでしょうか?
「父への感謝→父に対するお礼の行動をとる」
ではウが正しいとすれば、喜びからどうなるか?
「喜び→嬉しさから、それを表す行動をとる」
最後にエが正しいとすれば、切実な食への思いがどうなるか?
「切実な食への思い→より食を大切にしようと思う行動をとる」
このように考えると、
本文の中から上記の4パターンのいずれの内容が
具体的行動となって描かれているかを
探し根拠を見つけるだけで解答ができるようになります。
読解の出発点は疑う力!?
「もしこれが正しい・違っているとしたらどうなるのか?」
このように考えることができると、
センスのある無しで感じなくとも
考える具体的行動が可能となります。
具体的な行動によって、
この行動を習慣化させ
国語読解の一歩目を歩み出して欲しいと思います。
もちろん、語彙力は必要となりますが
それでもまったく読解ができないと言う生徒にとっては
一つの具体的手立てとなるはずですから!
ちゃん♪ちゃん♫
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校
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