基礎学力テスト

令和元年度:第三回基礎学力テスト、理科の考察(2)

 

昨日に引き続き、第三回基礎学の理科の問題考察の後半を。

しかしながら、後半は目立った部分は特になく。

淡々を問題分析をしていくことになりそうです。

ですが、やはり例年とは違った雰囲気の問題にはなっています。

 

じゅくちょー
じゅくちょー

どーも、塾講師歴17年、37歳3児のパパで認定心理士、上位公立高校受験・国公立大学受験専門塾、じゅくちょー阿部です。

 

大問5:電気分解

 

純粋な中3化学の内容です。

中和と化学電池と電気分解が分野としては残っていたので、生徒たちには全てやらせておいてよかったです。

内容は極々標準的な問題です。

ここを落としてしまっている場合は、明らかに第三回に向けて対策不足だったと言えるかもしれませんね。

 

(1)は、塩化銅水溶液の電離式を書く問題。

色付きの部分がポイントでしょうか:CuCl2 → Cu2+ + 2Cl

(2)は、銅が付着する極と、他方で発生した気体を化学式で答える問題。

(1)が出来た生徒は間違えないでしょう。

(3)は、(2)で発生した気体の性質として相応しいものを選ぶ問題。

塩素に脱色作用があることを知っていれば楽勝。

(4)は、原理を説明する記述問題。

銅が付着する過程を「原子」「電子」「銅イオン」を使って説明する、少しだけややこしい問題でした。

と、このような問題で、特に変わったこともありません。

 

大問6:植物の根の成長の様子

 

ブログでは、第二回で細胞分裂の様子が出題されていたことで、遺伝と予想しました。

やはり、塾内ではリスクを避けるために、この内容も対策していたのでよかったです。 

そもそも、難しくもない単元なので、遺伝が出ずに逆にラッキーだったかもしれません。

 

(1)は、植物細胞の観察の際の適切な方法を選ぶ問題。

うすい塩酸を用いる理由を知っていれば、特段難しくもありません。

(2)は、観察する根の先の細胞の様子として相応しい図を選ぶ問題。

至極まっとうな標準問題。

(3)、細胞分裂の順番の並べ替え問題。

極々標準問題です。

(4)は、少しだけひねった新傾向問題。

細胞が完全に別れきっていない細胞内に、染色体がいくつあるかを答える問題でした。

もともとあった16本の染色体が、倍の32本になると答えるだけなのですが、通常の問題は、もともとの数と細胞分裂後は数が変わらないという問題ばかりなので、戸惑った生徒もいるかもしれませんね。

最後だけ少しひねりを効かせていましたが、それでも簡単な大問でした。

 

大問7:等速直線運動

 

この5年間では100%出題されている、中3物理の運動です。

これも、会話文から回答を連想しながら読み解いていく新傾向問題でした。

学生指導要領が、生活の中に根ざした状況の中からの問題作問を求めています。

今年の入試においても、生活と学習を繋げていく場面は多くなりそうですね。

 

(1)は、あたら得られた表や資料から数値や速度を計算する問題。

等速直線運動をしていることから、0.2[s]ごとの進んだ距離を5倍する。

思考力系ではありますが、それでも簡単な部類です。

(2)は、等速直線運動を時間と速度の関係を表すグラフを作図する問題。

横軸に平行なグラフは、理科では作図が少ないので違和感があったかも?

(3)は、(1)で求めた速度で、1分間に進む距離を計算する問題。

(1)で速度を間違っていると、連続して間違う問題です。

(4)は、会話文の中の( )を埋める、語句確認問題。

新傾向ではあるものの、逆に簡単な印象です。

(5)は、止まっているバスが急発進した場合に中の人がどう動くか選ぶ問題。

これも、当たり前すぎて逆に不安になるかもしれませんね。

全体的な感想としては、新傾向問題ではあるものの、結果的には簡単になっていました。

従来形式の問題の方が、運動は難問化するのでここはセーフといったところ。

 

大問8:気団(天気図)

 

天体が出題されず、代わりに出題されたのが気団(天気図)でした。

印象としては、少しひねった問題も数問あるものの、難易度は低め。

第二回基礎学のために演習してきている生徒さんは、ラッキーだったでしょう。

 

(1)は、本州付近の停滞前線の天気図を選ぶ問題。

超イージーのサービス問題。

(2)は、冬の日本海側の天気の様子を述べた文章を完成させる選択問題。

設問の「日本海側」という言葉を読み飛ばしていると、ミスが出るでしょう。

(3)は、日本海側の山沿いで大雪になりやすい原理を説明する記述問題。

一般的な記述問題ですが、書き方がわからないという生徒は多かったかも。

(4)は、西から東へと天気が変わる原因を答える問題。

『偏西風』を「季節風」と書いてしまう者もいたかもしれませんね。

(5)は、梅雨前線について説明した文章を完成させる選択問題。

これも、常識的な知識があれば当たり前に解ける簡単な問題です。

 

総論としては、『ややこしかった』!

 

難しいというより、『ややこしい』といった印象ですかね。

知識のツメの甘さが、そのまま点数となって跳ね返ってくる感じです。

ですが、それらの知識に関しても、「そこなの?」というものが多く、評価しずらい問題ですね。

 

どの学校も平均点は低くなるでしょう。

数学も大問4、5は難問でしたので、理数で取れた生徒は点数アップと上位層の順位となるでしょう。

国語は感じ以外は標準的、英語は簡単でしたので。

 

あ、そう言えば、世の中は三連休でしたね、忘れていました(笑)

ちゃん♪ちゃん♫

 

じゅくちょー
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それでは、今日はこのあたりで。失礼しま〜す!

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