国語学習について

読解というレベルに達していない?

 

とある生徒の今日の授業風景です。

 

ゴキブリを題材にした、論説文の問題。

 

前半のA文と、後半のB文に分かれた文章構成。

 

設問は、本文の内容について二人で対話しながら

 

( a ) に入る文言を本文の中から見つけ出す問題です。

 

じゅくちょー
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どーも、塾講師歴17年、36歳3児のパパで認定心理士、じゅくちょー阿部です。

 

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設問の対話文には、

 

『Bの本文にあるように、ゴキブリは本来

 

( a )と書いてあり、。。。』

 

と書いてありました。

 

その生徒が、1時間近く悩んでいるものですから

 

「まず、設問を音読して問われていることを

 

整理してみようか。」と言うと、

 

「音読って何ですか?声に出さないことでしたっけ?」

 

となり、まず絶句。すぐに訂正して音読してくれましたが、

 

ちょっと不安がよぎります。

 

そして設問を読み終え、その子に問い直してみます。

 

「じゃ、( a ) の中に入る言葉を探していきましょう。」

 

「先生、まずはAの文章から探すのですか?」

 

絶句です。

 

「ちょっと待ってくれ。さっき読んでくれたよな?

 

Aの文章から探すおバカさんはいないでしょ?

 

なぜだと思う?」

 

「えっ?分かりません。」

 

「ちょっと待て。分からんはずないやん。

 

だって、さっき読んだ文章の中に、

 

絶対Aの中には答えはない根拠が書いてあるよ。

 

先生に、こう書いてあるからAではなく、

 

Bの文章から探しますって教えて!」

 

 

それから、数回すったもんだを繰り返し、

 

私の頭の中には、『LDの疑い』と

 

もしかすると『単純に文章を意味を考えずに読んで、

 

何にも分からず読み飛ばしているだけ』と言う

 

選択肢が浮かんできました。

 

まずは『LDの疑い』から削っていくために、

 

彼の好きな話題からよく似た設問を作り、

 

同様の質問をしたところ、問題なくクリア!

 

残る可能性の、『読んでいるようで全く読んでいない』

 

可能性を削るためになんども設問を読んでもらうと、

 

「あっ!アホやん。書いてあるやん。」

 

となりました。

 

 

 

おそらく、国語が難しいと言っている生徒の多くは、

 

『読みもしないのに、答えが見つかる』と

 

思っている節があります。

 

問題の前後にそれっぽいものがあれば、

 

意味も考えずにテキトーに書き入れているのです。

 

 

 

面白いことに、この生徒さんは

 

国語以外はある程度の成績を取っています。

 

ですが、これから先が思いやられるのは

 

間違いないでしょう。

 

ですから、国語読解という以前の問題である

 

「問題や設問、文章を読み取る」ことを

 

マスターすることで、彼の成長は保証されているのと

 

同じなのです。

 

 

 

政治家の都合の悪い文書で、

 

黒塗りのものがよくあります。

 

あの黒塗りの文書を読んでいるような感覚で

 

子どもたちが国語という教科を進めているとしたら

 

これは由々しき問題ではないでしょうか?

 

 

 

発狂するかもしれませんが、

 

一度お子様の文章の読み方を丁寧に

 

お調べになると国語がなぜ苦手なのかが

 

見えてくるかもしれませんね(笑)

 

ちゃん♪ちゃん♫

 

注)もちろん、この生徒はこの後

 

しっかりと問題を解けるようになっていったことは

 

言うまでもありません。

 

原因がわかれば、対処も明確になります。

 

もともと力はある生徒さんですので、

 

原因を探ることが予想以上に難しかっただけですね。

 

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それでは、今日はこのあたりで。失礼しま〜す!

 

 

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