『2021年度公立高校入試問題、変化と分析』
大学入試共通テストまで、あと214日!
公立高校入試まで、266日!
例年、全国の公立高校入試の問題を一通りは全部目を通しています。
その目を通すにしても手元に問題がなければ目を通せないわけですが、
全国の公立高校の入試問題を集め、分析し問題を作成している教材会社さんから
昨年度の入試問題の傾向と分析の資料をいただくことができました。
昨年度の入試においては、コロナ禍の影響を受け
全国的に出題範囲などが大幅に変更がありました。
受験生たちは誰も経験をしたことがない状況下での
受験となったわけです。
では、その問題はどのように変化していたのでしょうか?
エデュケーショナル・ネットワークさんからの資料の一部を
ご覧いただくことにしましょう。
<数学>
データの活用(代表値・確率)は思考力問題への発展が顕著で情報整理力が必要に。関数の文章問題は長文化に歯止めがかかり、状況整理や場合分けが必要な問題が多く見られるようになってきた。
<英語>
共通テストの影響もあり、日常生活で目にする図や表などの資料を読み取る問題が充実。情報量が多く、計算や状況把握が必要な問題も増えてきた。今後も共通テストの出題傾向は要注意。
<国語>
メモやノート形式で内容を整理する出題は定番化。全国的に漢字の読み書きや言語事項はやや難化傾向にあり、語彙力を重視する動きが強まっている。
<理科>
半数近い県で総ページ数が10ページ以上となり、長文化の勢いが加速。実験・観察の過程や考察を書かせる記述問題や、地学の計算問題は難化傾向が続いている。
<社会>
扱うテーマには数年ごとに流行があるため、時事や新教科書の内容を反映した題材には注意が必要。複数の資料や文章の比較が必要な問題も多く、処理力も重要になってきている。
となっています。
つまりは、どういうこと!?
一言で言うなら、
「よく読んで、
しっかりと考えろ!」
ということです(笑)
知識も重要ですが、
その場に応じて必要なデータを導き出し
時間内に処理することが求められています。
定期テスト対策などの「暗記重視」の学習方法では
結果的には入試に対応できなくなる時代の到来です!
これは普段の生活において「差」が出ることでしょう。
子どもたちが家庭内において、
指示・命令をされなければ動けないように教育・習慣化
されているとするならば、そのまま学習においても
大きな差になってしまうことでしょう。
じゅくちょーは、自身の子どもたちに対して
「子どもたち本人ができること」は本人にしてもらいます。
なかなかできない場合でも、できるようになる手助けをするだけです。
しかし、「やらせると下手だし時間もかかるし」ということで
保護者や周りの大人たちが代わりにやってしまうことで、
子どもたちの成長の機会を奪ってしまうことにつながることもあるのです。
こんな話があります。
徳川家康(幼少時:竹千代)が今川義元の人質になっていた頃の話です。
義元が,家 来を呼んで言いました。
「竹千代に,むごい教育をしてやれ。」
次の日から,竹千代は日 が昇る前に叩き起こされ,読み書きに始まり,剣や弓の稽古,雑巾がけと休む間もなく、 しごかれました。
食事や着るものも実に粗末でした。家来は義元に報告しました。「む ごい教育は順調に進んでおります。」
すると,義元は家来を叱りました。
「むごい教育とは,甘やかせということだ。
朝から晩まで、海の幸や山の幸あふれる贅沢なご馳走を好きなだけ与えてやれ。
寝たいと言ったらいつでもいくらでも寝かせてやれ。
夏は暑くないように、冬は寒くないようにしてやれ。
贅沢な着物も着せてやれ。
学問も武道も嫌だと言うならやらせるな。
何事も、好き勝手にさせたらよい。
望むことは 何でも与えてやれ。
そうすればたいていの人間は駄目になる。」と命じました。
さぁ、キミは「むごい教育」を受けていませんか?