基礎学力テスト

令和元年度:第三回基礎学力テスト、理科の考察(1)

 

できなくても文句が言えない問題が10問。

全体的に、難しいというより「いやらしい」重箱の隅をつつく系の出題。

まぁ、そこまでやらせきれなかった私が悪いのですが。

来年への大きな課題が見つかりました。

 

じゅくちょー
じゅくちょー

どーも、塾講師歴17年、37歳3児のパパで認定心理士、上位公立高校受験・国公立大学受験専門塾、じゅくちょー阿部です。

 

大問1:無脊椎動物の分類

 

動物の分類と予想しました。

その中でも、無脊椎動物に特化した問題です。

あまり問題数もなく、生徒たちには教科書を見ておくようにとだけ伝えていた分野です。

 

(1)は、甲殻類に属する生物を10匹の生物から選ぶ問題。

カニと「ミジンコ」を選び出すのがポイントとなるでしょう。

(2)は、「アサリの体のつくり」です。

①は、「外套膜」と答えるサービス問題。

②は、アサリの呼吸器官を選択し、その名前(えら)を答える知らないとできない問題。

③は、アサリと同じ呼吸器官(えら)を持つ生物を、4生物の中から選ぶサービス問題。

④は、アサリが「何類か(=軟体動物)」を答える問題。

(3)は、バッタの腹部にある穴の「気門」がどのような働きかを選ぶ問題。

(4)は、昆虫などの体の殻のように、外側を覆う骨格(=外骨格)を答える問題。

「そこを聞いてくるか?」という問題が多く、序盤で詰まってしまった生徒もいるかもしれませんね。

この範囲を対策する教材も、それほど多くはありません。

教科書を開いて、目を通しておくことでしか反復演習などは難しいピンポイントでの出題でした。

 

大問2:(中和の知識で解く)質量保存の法則

 

ブログでは、中1の化学の予想をアップしていました。

ですが、リスクは避けられないため、塾内では中1〜中3の全範囲での対策をしておりました。 

表を使った質量比の問題は、徹底的にこなした甲斐あり、思った以上に解けたようです。

こちらも、少し新傾向でした。

質量保存の法則は、中1〜中2の科学の内容からの出題が多いのですが、今回は中3の中和の知識を土台とした新しいタイプの問題です。

 

(1)は、硫酸と水酸化バリウムを混ぜ合わせてできる「塩」は何かを、物質名で答える問題。

化学式でないだけ、少しマシだったかもしれません。

(2)は、中和反応中に起こっている化学変化を説明する文言で、誤っているものを選ぶ問題。

(3)、反応前後で質量が変わらない法則(=質量保存の法則)を答える問題。

(4)は、うすい塩酸と炭酸カルシウム(石灰)を混ぜ合わせてできる気体を、物質名で答える問題。

(5)は、加えた石灰の質量と発生した気体の質量を表からグラフへと作図する問題。

(6)は、(5)のグラフを読み取り、反応する限界量を読み取る問題。

(7)は、溶け残った石灰を完全に溶かすための塩酸の量を求める質量比の問題。

 

ここは、大して難しくもいやらしくもなく、順当な問題作りでした。

 

大問3:地形の観測

 

単元で言えば、「地震」になります。

ですが、大地の地形に特化した問題でした。

会話文から始まり、読み取れる情報をもとに、解答を進める新傾向です。

 

この出題形式がいやらしく、それほど頻繁に問題集にも出てくる語句ではありません。

この問題は、特にマイノートから出題されている雰囲気でしたね。

学校の授業を大切にしていないタイプの生徒さんは、大きく詰まってしまったかもしれません。

 

(1)は、『海岸段丘』と答える問題。

知ってますか、この語句?

(2)は、階段状の地形のでき方を図で示されており、会話の流れの中の( )に『隆起』と語句を記入する問題。

このような出され方は初めてのタイプですね。

(3)は、日本に連なるプレートの名称を答える問題。

従来は、大陸プレートと海洋プレートの2種類さえ知っていれば大丈夫でした。

現在では、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートまで知っておかなければなりません。

(4)は、プレートの構造と動きを図から選ぶ問題。

(5)は、「等粒状組織で最も黒っぽい岩石」を選択する問題。

これも、このような問われ方では難しかったかもしれません。

 

大問4:凸レンズ

 

一般的な標準問題と、かなりひねりを効かせた問題のミックスでした。

光源の前にあるフィルターとスクリーンを横から見るという斬新な問題。

試験中に、頭がこんがらがってしまった生徒も多かったはずです。

 

(1)は、物体から凸レンズまでの距離と凸レンズからスクリーンまでの距離を記した表から、『焦点距離』を答える問題。

超イージーのサービス問題。

(2)は、虚像の作図問題。

これまたイージーですが、ミスした生徒が多くてびっくりしました。

(3)の①は、装置を横から観察している人の視点で見た場合の、スクリーン上に映る像として相応しいものを選ぶ問題。

フィルターの裏側の配置から上下左右逆にした図を選び取らなければならず、混乱必至です。

②は、凸レンズの下半分を覆うと、どのような像ができるかという定番の問題です。

これは、対策の甲斐がありました!

 

 

こりゃ大変だ、今日はここまでにしておきましょう(笑)

ちゃん♪ちゃん♫

 

じゅくちょー
じゅくちょー
それでは、今日はこのあたりで。失礼しま〜す!

2019年度『つばさ』の授業日程は、ここからご確認できます。

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