小学時代に、賢いと言われて来た子ほど
よく言っている危険な口ぐせがあります。
- 「答えが合ってるならいいでしょ?」
- 「解き方さえ覚えていれば簡単だよ。」
- 「頭の中で考えてるから大丈夫。」
さぁ、心当たりはありますか?
「答えが合ってるならいいでしょ?」
この口ぐせは、最も危険かもしれません。
計算には、一つ一つに意味が備わっています。
漢字も同じです。
答えに至るまでの過程や数式には、
全てに意味があります。
例えば、『 30 ÷ 0.6 = 50 』が解けたとしても、
では、この計算式を使った問題を作ってみよ、
という問題に対して全く手が出ないことがあります。
もっと基本的なことで、なぜ元の数を割ったのに
元の数より大きくなっているのですか、
この説明ができなければ、
『意味で考えない勉強法』が
習慣化しているかもしれません。
そして、点数だけは取ってくるので
小学校までは大丈夫でも、
文字式を使用した抽象的な計算が多くなってくると
意味がわかって初めて抽象的な計算が分かるので
一気につまり出すのです。
小学校レベルの問題でしたら、
『120円の商品が30%引きで売っていた。いくらで買えますか?』
などは、『 120 × 0.7 = 84 』と自動的に解き方で
覚えているかもしれませんね。
ですが、これではどうでしょう?
『120円の商品がa%引きで売っていた。いくらで買えるか文字式で表せ。』
途端に、上記のような単純な『解き方』では
対応できなくなってしまいます。
『 30% 』が本来どのような意味を持っているのか。
全体を100等分した30個分という意味ですから、
『120円÷100等分×30個分=30%分の値段』
そして、
『120円ー30%分の値段=残りの70%分の買値』
が本来の数式としての『意味』です。
仮にa%引きであれば、
『120円÷100等分×a個分=a%分の値段』
そして、
『120円ーa%分の値段=a%引きの買値』
=『120 × {( 100 – a )÷100}』
となるわけですね。
周囲の、特に保護者の方が
「勉強はとりあえず覚えとったらええんよ」
という最悪の擦り込みによって、
このような悪癖は作られていきます。
「頭の中で考えてるから大丈夫。」
頭の中だけで、瞬時にできるような問題は
小学校の中でも計算問題だけでしょう。
特に、図形などの難問になると
補助線をいかに引くか、とにかく
補助線を引っ張ってみるということが
答えにたどり着く最も確実な道になります。
また、書かれている文章を
表や図などで整理し直すことで、
ようやく問われていこと自体が明確になることも
往々にしてあります。
証明の問題などは、最たるものですね。
いかがだったでしょうか?
こららの3つの口ぐせ・落とし穴は
賢いと言われて来た子ほど
盲点とされています。
それは、頭も使うことなく
『ただやっておけばいい』という
周りの大人たちから植えつけられたものです。
『つばさ』では、学んだ内容を
じゅくよーに説明してから
帰ってもらいます。
内容が分かっただけでなく、
他人に筋道を立てて説明できるようになって
初めて価値のある学習内容となるのです(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
『夏期講習会』の日程は、ここからご確認できます。