小論文の添削をしていると、
生徒たちがいかに学校教育の中で
文章を書くとはどういうことなのかを
教わっていないことに気付かされます。
確かに、長い文章は読書感想文でしか
書いたことのない生徒たちも多くいます。
その読書感想文でも「自由に書く」ことが
是とされています。
果たして、小論文もそうでいいのでしょうか?
今日は、そんなお話です。
なぜ大学側は小論文を出題するのか!?
そもそも論ですが、
大学側はなぜ小論文を出題するのでしょうか?
小論文を通して何を知りたいのでしょうか?
どんな適性を求めて小論文を出題するのでしょうか?
ここを考えずして、小論文対策はできません。
大学入試における小論文とは、試験であり点数評価されます。
であるならば、どのような観点で点数を評価するのでしょうか?
仮に、テーマに対して自分の自由な意見を書き上げたとしましょう。
全員の生徒が、自由闊達に自分の意見を書くわけです。
どうやって点数評価をするのでしょうか?
面白い意見でしょうか?
まだ世にない斬新な意見でしょうか?
ではそれを、どう評価とするというのでしょうか?
問われていることにまずは正確に答える!?
よほど変わった出題でなければ、
小論文にはテーマがあります。
そして出題形式ががあります。
- タイトル型
- 課題文型
- 図表・グラフ型
これらの出題形式に応じた問いへの向き合い方があり、
その問いにいかに答えるかで点数評価がつけられます。
減点方式で点数が付けられるのが一般的です。
タイトル型では、
題だけを与えられて、そのテーマに沿って論述するものです。
テーマに対する深い理解度はもちろん、
自分の意見へと繋げるための展開力や表現力が求められます。
課題文型では、
課題文を読み取り、その後に設問に答える形で論述をするものです。
与えられた文章内容への把握力と理解力が求められます。
テーマへの背景知識に関しては言わずもがなですね。
図表・グラフ型では、
データを与え、そこから読み取った情報を論述するものです。
グラフが示すデータの意味は、自分で解釈する必要があり
背景知識はさることながら、意味を持った数学的思考が求められます。
小論文の書き方の基本原則!?
点数評価をする以上、書き方に対して基本原則があります。
- 問いに対する答えになっていること
- 何が言いたいのかはっきりしていること
- 内容が客観的に捉えられていること
- 内容に論理性があること
- その学部への適性を有していること
これらの5点を踏まえた上で、小論文は展開しなければなりません。
自分の意見ばかりで問いに答えず、
その意見が客観的で論理的でもなければ
そもそも大学で学問を研究する人材としての適性は
ないものと判断されるのが当たり前です。
もちろん、小論文が参考程度にしかならず
合否への影響を持たない大学も存在しています。
しかし、上記のような基本原則をもとに
生徒の大学への適性を判断しているのも事実です。
大学側は、小論文を通して
その大学で学ぶに相応しい適性を見ています。
自分の自由な意見を述べる場として小論文を捉えず、
適性を評価されているという視点を持って、
テーマと問いに対して相応しい文章を書くことが
合格のために必要な小論文対策となるのです。
ちゃん♪ちゃん🎵
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