基礎学力テスト

R4年度 第一回基礎学「英語」の問題分析(5)

じゅくちょー

本日は、ラストボス問題となります、

大問7の長文問題の分析を行います。

昨年度の長文の単語数は、437語。

今年は493語と56語増えました。

注釈数も13個から15個に増加しています。

内容はどうだったのでしょうか?

大学共通テストまで、あと84日!!

第二回基礎学力テストまで、あと26日!!

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大問7 長文問題 <493語>

次の英文は、みか(Mika)さんの中学校での取り組みを、海外の姉妹校に紹介するためのウェブ上の生徒会新聞の一部である。これを読んで、(1)~(6)に答えなさい。

昨年の長文のテーマは「ジェンダー」に関するものでした。

今年は、俗にいう「サステナブル社会に向けて」に関する環境問題の話です。

文章自体はかなり複雑で、

なんと図示されていない3つの図のことが文章内で展開され

設問から読んでいない生徒にとっては、

おったまげる難易度と感じられたかもしれませんね。

昨年同様、長文の難しさに対して問題の難易度はそれほどでした。

(1)次の(a)・(b)の問に対する答えを、それぞれ3語以上の英文1文で書きなさい。ただし、符号は語数に含めない。

(a) Are there any events to protect the environment at Mika’s school?

(b) What did the students in Mika’s school make during art class?

(a)の解答のポイントは、ズバリ「複数回の実施」の有無です。

イベントがあることはすぐにわかるのですが、

質問としては複数での疑問文です。

中盤まで読み進めて初めて分かる問題でした。

答えはシンプルに、“Yes, there are.” ですね。

(b)の質問は、「美術の授業でミカの学校の生徒たちは何を作りましたか」です。

これは、比較的答えやすかったのではないでしょうか?

24行目に書かれているものを書き抜けば答えとなります。

“They made posters (about the environment.)” 

ですね。

ごくごく一般的な英問英答問題でした。

大問7-(2) 適語記述問題

(2)本文の内容に合うように、( )に共通して入る最も適する1語の英語を書きなさい。

<10-13行目:>
They become a new resource and we get ( ) for them. If is used for the activities in our school. For example, we can buy books for our school library. Some of the ( ) are used for our club activities, too.

ポイントは、“we can buy books ~.” の部分です。

この一文で「お金である」ことが分かります。

よって、答えは “money” ですね。

ただ、気になるのは、最後の( )の文章のbe動詞は “are” でいいのでしょうかね。

前段の文では、“money” “it” で受けているので、“some of ~” にしても

単数扱いだと思うのですがね。。。

大問7-(3) 適文選択問題

(3)下線部①の内容として最も適切なものを、ア〜エから選びなさい。

21行目:①this small action

 ア to start using new starws
 イ to drink milk for school lunch
 ウ to stop using plastic starws
 エ to eat school lunch together

この問題は、さほど騙された生徒もいなかったことでしょう。

問題は、時間との戦いです。

この長文に入る頃には、残り時間10分を切っていた生徒もいることでしょう。

傍線部から5行前の文に書かれていたこともあり、

近くに書かれている言葉に飛びついてしまった生徒もいたかもしれませんね。

もちろん、答えは「ウ」です。

大問7-(4) 条件英作文問題

昨年度の問題では、(2)にこのタイプの問題が出題されていました。

昨年の方が明らかに難しかったですね。

だいぶ易しめに作ってくれています。

(4) 下線部②の質問に、あなたならどのように答えるか、5語以上の英文1文で書きなさい。ただし、符号は語数に含めない。なお、本文中で述べられていることがら以外の考えを書くこと。

下線部② “What can we do for the environment?”

ポイントは、本文中に述べられている事柄以外の考えを書くということ。

こう書かれた時点で、

「全文読まないといけない!」

ということになります。

時間のないときには、かなりきつい制約となるでしょう。

解答としては、書かれていないことでもあったので

“We can go shopping without using plastice bags.”

で十分なのですが、それでもきつい問題でしたね。

大問7-(5) 適語記述問題

(5)本文を読んで、内容に合うように( a )・( b )に最も適する1語を本文中から抜き出し、それぞれ英語1語ずつで書き、英文を完成させなさい。 

Mika is a Japanese student. “Future Time” is the time to learn about the ( a ) at her school. She joined a school event to collect resources. The students at her school often work with locla people. We can make a big difference for the future if we change small things ( b ). 

( a ) は、本文を読まずとも “environment” と分かりますね。

これは簡単でした。

( b ) は、本文中からというのがやっかい。

前文までで文章が完成していることを考えると

副詞が入ることに気が付けば答えは探しやすかったでしょう。

語順や品詞の役割を意味で考える学習が

ここでも必要になっています。

答えは、“together” ですね。

大問7-(6) 内容正誤問題

(6)本文の内容と合うものをア〜カから2つ選びなさい。

ア The “Future Time” event is famous in Mika’s city and many people come to help the students a lot.
イ All students and teachers at Mika’s school join a “Future Time” event once a year.
ウ The students at Mika’s school reduced plastic waste by about 10% in a year by changing their lunch time.
エ The students at Mika’s school made posters and a picture book to think about their school.
オ The nursery school children showed the students at Mika’s school that it is fun to learn together.
カ We can’t make the environment better by working together because we can’t change a lot of things.

イは、“once” ではなく、“twice” です。

ウは、“in a year” ではなく、“in two months” です、

エは、“about their school” ではなく、“about their actions” です。

カは、内容全体がおかしいです(笑)

ということで、一見正しいようで

一部だけ違っている選択肢が多くあったことで

ミスが多くなったように感じる印象です。

誤りの部分も見つけやすくはなっていますが、細かいです。

最後の最後でこれはきつかったかもしれませんね。

答えは、「ア」「オ」になりますね。

大問7 考察

大問5、6に比べると

尖った部分は感じられませんでしたが、

それでも昨年度と同様の新傾向問題も出題されています。

まさに時間との勝負といった感じではないでしょうか?

徳島県の英語も、ようやく全国水準となった気がします。

歓迎すべき変化ですね。

全体的には、簡単な英語の問題が解けるというだけで

英語ができると変な自信を持っていた生徒たちには

ギャフンと言わされるような問題だったでしょう。

国語の読解と同じように、

「根拠を持って解答を選ぶ」

「文法の基礎基本を大事して問題を解く」

この2点ができれば、

それほど大きな減点もなく戦えたのではないでしょうか?

大問4の文法問題でのミスが多かったのは

ちょっと五字も反省材料ですがね〜。

ちゃん♪ちゃん♫

たろー

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