国語学習について

R4年度 第一回基礎学「英語」の問題分析(4)

じゅくちょー

本日は、大問6の長文問題の分析を行います。

例年、大問6の長文はチャレンジングな問題が

出題される傾向が強く、条件英作が含まれる

長文となっています。

さぁ、今年の大問6はどうでしょうか?

大学共通テストまで、あと85日!!

第二回基礎学力テストまで、あと27日!!

中学校別:基礎学平均点情報ページは、コチラ!(R4年度も更新中!)

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大問6 長文問題 <174語>

次の英文は、交換留学生として日本で暮らし始めるデイビッドさんに、高校生のはな(Hana)さんが日本について紹介するために書いた英文の一部である。これを読んで、(1)~(3)に答えなさい。

昨年度の問題と問題数は同じです。

問題の内容はどうでしょうか?

(1)を早速見てみましょう。

(1)次の英文は、本文中から抜き出したものである。この英文を入れる最も適切なところを本文中の( ア )〜( エ )から選びなさい。

For example, my father often uses “Otagaisama” after helping someone in need.

(注)in need:こまっている

かなりのだまされ具合でした。

まずは、文の意味を確認してみましょう。

「たとえば、父は困っているどなたかを助けた後に、たびたび『おたがいさま』と使います。」

この訳がしっかりと作れたのなら、この文が

『たとえば、[誰が][どのように][どのぐらいの頻度で][何という言葉]を使うか。』

という構成であることが理解できるでしょうか?

細かく分けてみることで、何をこの文で伝えようとしているのかが分かります。

それは、「おたがいさま」がどんな意味なのか、ではなく

「どのように」使うのかということがポイントとなります。

おそらく、「イ」と書いて間違った生徒が多い気がします。

それは、前文やその後文に “Otagaisama” という表記が

やたら多いからです。

意味ではなく、見た目で判断していることの証左ですね。

「意味の考えない学習の仕方は、もう終わりです!」

この問題でも語りかけているような気がしますね。

答えは、「ウ」です。

大問6-(2) 要旨指摘問題

(2)はなさんが本文中で一番伝えたいことはどのようなことか、最も適するものを、ア〜エから1つ選びなさい。

 ア:”Otagaisama” is a useful Japanese word when you ask for help.
 イ:“Otagaisama” means “taking good care of other people.”
 ウ:“Otagaisama” means “each other” in English.
 エ:“Otagaisama” is Hana’s favorite word because it’s a part of Japanese culture.

リスニングにも要旨問題がありましたね。

一番伝えたいことは、その話者の「感情」が含まれます。

よって、事実を淡々と述べるだけのものは「伝えたいこと」ではありません。

この観点から考えると、「イ」「ウ」は単に言葉の意味を伝えているだけです。

「ア」は、「『おたがいさま』は、助けを求めるときに、役立つ日本の言葉だ」

「エ」は、「『おたがいさま』は、日本文化の一部であるから、はなの大好きな言葉だ」

こう並べてみると、「ア」は一般論であることが分かりますね。

筆者であるはなさんの気持ちではありません。

そして、3段落目の1行目、まとめの段落に同様のことが書かれていました。

答えは、「イ」ですね。

大問6-(3) 条件英作文

徳島の基礎学も、条件英作文に関しては工夫を凝らしています。

全国のトレンド的な問題のままではなく、少しずらした形で問うてきます。

(3)次の英文は、はなさんの日本についての紹介文を読んだデイビッドさんの感想の一部である。あなたがデイビッドさんのクラスメートなら何と答えるか。①または②の言葉を選び、質問に対するあなたの答えを、15語以上30語以内の英語で書きなさい。ただし、数を書く場合は数字ではなく英語で書くこととし、文の数はいくつでもよい。また、符号は語数に含めない。

I’m really interested in Japanese. I want to enjoy my life in Japan, so can you tell me more Japanese words like “Otagaisama?”

① “Itadakimasu”, “Gochisousama” ② “Onegaisimasu”

なかなか今年もひねってきましたね。

とにかく、設問の指示に対して答えやすいものを考えましょう。

食前食後という表現が使えるので、①のほうが書きやすそうです。

“In Japan, we say “Itadakimasu” before eating. <7>

And we say “Gochisousama” after eating. <13>

We show our thanks to the food when we eat in Japan.” <25>

こんな感じでしょうかね。

何を書けばいいか思いつかない生徒もいたかもしれません。

“Onegaishimasu” の方はかなり難しそうですね。

条件英作文ではとにかく書きやすさや表現のしやすさで

シンプルで間違わない英文法表現で書くことを心がけましょう。

上記の文章も、明らかに中2の英文法で書けるものに止めています。

大問6の考察

今年度もチャレンジングでした。

難しいといえば難しい。

ですが、国語の解説的に考えると特に難しいわけでもありません。

設問を解釈し、根拠を持って答えを選び出す。

傾向と対策的に凝り固まった考えで今後の英語の問題を考えてしまうと、

初見の問題にどう対処していいか分からず、慌てるかもしれません。

英語を国語的に読み解き、解答すべき時代となったのです。

第二回以降も、問題の構成自体は変わらないでしょう。

今回の基礎学で点数が取れなかった生徒さんたちは、

まずは基礎基本に忠実に、

「根拠を持って問題を解く」

ということにフォーカスして問題を解くことを心がけましょう。

国語の問題を解くように、英語の問題も解いてみてください。

必ず成績に跳ね返ってきますよ!

(あ、国語の正しい解き方が分からなければヤバいかもしれませんが。。。)

ちゃん♪ちゃん♫

たろー

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