今回は、「レッジョ・エミリア」という
教育理念について詳しく見ていきましょう!!
教育理念について
レッジョ・エミリア教育では、
「社会性」「時間」「子どもの権利」を
尊重することが教育理念として掲げられています。
それぞれ詳しく見ていきましょう!!
社会性
レッジョ・エミリア教育では、
子どもの社会性を育むために、4~5名のグループにわかれて
「プロジェクト」と呼ばれる活動を行います。
テーマの決定や、参加人数、
「何を作るのか?」「どのように作るのか?」といったことを
子どもたちが対等の立場で内容を決めていくことで、
お互いの意見を尊重することや相違点を認めることなどを
身につけられるとされています。
こうした作業を繰り返すことで、
子どもたちが自然と社会性を身につけるように
工夫されているのですね。
時間
レッジョ・エミリア教育では、
あらかじめ決められたカリキュラムや時間割が一切なく、
子どもたちのペースでプロジェクトを進めていきます。
プロジェクトの内容によっては、
週単位から数カ月単位、
一年単位で続く場合もあるかもしれません。
そのように長期的に一つのテーマを掘り下げていくことで、
子どもの時間感覚にあわせた
ゆとりある教育を大切にしています。
全て子どもたちのタイミングですごしているので、
教師が子どもをせかしたり、
時間が来たら終わらせたりするような場面は見られないでしょう。
子どもの権利
一人ひとりが思い思いの行動をとってもよいとする
「子どもは権利の主体」というのが、
レッジョ・エミリア教育の掲げる理念の一つのようです。
具体的な子どもの権利とは、
何かを試してみる権利、質問をする権利、
間違う権利、答えを想像する権利、
みんながやっていることに参加しない権利、
そして迷う権利や黙っている権利などが挙げられます。
このように、子どもが本来もっている権利を
すべて受け入れる姿勢をもつことが、
子どもの尊重につながるとしています。
レッジョ・エミリア教育の特徴
創造性を育む環境を整える
レッジョ・エミリア教育では
「子どもの創造性を育む教育環境」を
整備していきます。
教室には壁がなく、お昼寝の部屋やランチの部屋、
キッチンなどさまざまなスペースが一つの大きな空間になるよう設計や、
共同広場やアトリエがあるのも大きな特徴です。
また、本やパソコンなどの教具も同じ空間に揃えられており、
誰でも遊んだり本を読んだりすることもできるようです。
それにより子どもが思い思いの時間をすごしたり、
プロジェクトを進めたりできる空間できます。
想像力や感性をアートで表現する
スタッフがフォローしながら、
子どもの想像力や感性をアートで表現することも
「レッジョ・エミリア教育」の特徴の一つです。
自然の物に触る・目で見る・触れて感じるといったことも
アート活動に含まれるとしています。
たとえば、何か作品を作るときには、
表現したいもののイメージにあわせて、
画用紙だけではなくさまざまな材質や素材の布から
考えていきます。
公園や園庭で手に入る小枝や石、
植物の種、海で拾ってくる貝殻なども材料としたり、
生活のなかでは廃材とされるペットボトルや
食品トレーなどもアートに利用したりすることもあるでしょう。
それにより子どもたちのアートに対する
インスピレーションを育てるだけではなく、
身近なものに興味をもって生活することにつながるといわれています。
保育ドキュメンテーションで振り返る
「レッジョ・エミリア教育」では、
子どもの毎日をメモ・動画・録音などを使って
記録を残していくようです。
この記録をすることで、
子どもたちは今、何に興味を持ち、
どんなことに触れたいのか、そして何を学んだのかを
保育士さんだけでなく保護者も確認し、
知ることができます。
また、保育ドキュメンテーションは、
子どものそのときの気持ちなどを
振り返ることのできる大事な記録でもあります。
保育室に掲示して置いておくことで、
子どもたちが「このときこんな気持ちだった」と思い出したり、
「またやりたい!」という意欲につながるかもしれません。
まとめ
今回は、「レッジョ・エミリア教育」について
調べていきました。
今まで見てきた、
モンテッソーリ教育やイエナプラン教育とも
通ずるところが多いように思います。
しかし、他の教育以上に
子供たちが自分たちで考えて行動できるように
大人が環境を整えるということですね。
この教育のことをもっと知ることができる本を
知人から教えていただいたので、
本を読み進めながら知識を蓄えていこうと思います!!
来週からは、モンテッソーリ教育と
イエナプラン教育のブログを再開していこうと思いますので、
お楽しみにお待ちください!!!