小学校の算数の中でも、
群を抜いてその概念の理解が大切なのは
『割り算』です。
割合にも、比にも、分数にも
この割り算の概念が複雑に絡んでくるからです。
- 8月14日(金)−15日(土)は、近隣でのコロナ感染を受け延期となりました。
- 9月10日(木)−14日(日)は、夏期スタッフ研修にて休講と致します。
- 9月12日(土)は、小〜中学生対象全国模試を実施します。
- 8月度、座席が数席確保できました。キャンセル待ちの方を優先でご連絡差し上げます。
割り算の意味を説明できるか!?
16個のみかんを、4人で分ける。
この言葉の意味を、計算というものに変換してみましょう。
16÷4=4
となるのは、それほど難しくないように感じると思います。
ですが、
$\frac{19}{4}$ 個のみかんを、$\frac{17}{3}$ 人で分ける。
このようになった途端に、上記と全く同じように
$\frac{19}{4}$ ÷$\frac{17}{3}$ =4
とできるの人は、極端に少なくなってしまうのです。
「割り算」は何を求めるための計算式!?
少し専門的になってしまいますが、
割り算には2つの目的があります。
それは、
『一つ分当たりを求めるための計算(等分除)』と
『いくつ分ができるかを求める計算(包含除)』があります。
例えば、
16個のみかんを、4人で分ける。
この問題は、一人当たりを求めますので等分除です。
一方で、
16個のみかんを、1人4個ずつに分ける。
これは、何人分になるかを求めますので包含除となります。
当たり前のように感じるかもしれませんが、
割り算にはこの違いがあるということを
理解できていなければ、
割合や比の計算の意味が分からなくなってしまいます。
関数の傾きも結局は割り算の理解が大切!?
関数で登場する、傾き・変化の割合・比例定数。
傾き・変化の割合・比例定数 = $\frac{yの増加量}{xの増加量}$
と表されます。
この分数の意味を分解して考えると、
yの増加量 ÷ xの増加量
となる訳ですから、
xが1増えたときに、yがどれだけ増えるか
を表しているだけなのです。
sinθも同じ考え方ですね。
仮に、sin30°を考えたとしましょう。
sin30° = $\frac{高さ}{斜辺}$
三角形の高さ ÷ 三角形の斜辺
ということは、
『斜辺が1のときに高さがいくらになるのか』
を求めているに過ぎません。
sin30°は、$\frac{1}{2}$ですから、
斜辺の長さが分かれば、
三角形の高さは、その$\frac{1}{2}$だよ
と教えてくれているというだけのことなのです。
小学校算数の本質的な理解ができていないだけで、
高校の数学はもちろん、理系科目の理解が
全くできなくなる理由が
これでお分かりになっていただけたでしょうか?
ちゃん♪ちゃん♫
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