小学生の国語指導をするとき、
大きな壁が立ちはだかることがあります。
それは、『語彙力』。
ただ「音として聞いたことがある」のではなく、
自分の言葉で「意味を説明できる」状態が
その言葉を「知っている・分かる」状態だと思っています。
「音として聞いたことがある」程度の状態では、
読解力など先のまだ先なのです。
どーも、塾講師歴17年、37歳3児のパパで認定心理士、上位公立高校受験・国公立大学受験専門塾、じゅくちょー阿部です。
- 新高1生の募集は締め切りました。新高2生、新高3生はあと若干名です。
- 新中3生:あと5名、新中2生:あと3名、新中1生:あと4名が定員です。
語彙力の差が、そのまま学力の差になる!?
以下の表をご覧ください。
このデータは東京のとある幼児教育研究所からいただいたものです。
徳島県では小学生から評定は出されませんが、
一番知ってもらいたいことは、小1の評定5の子の語彙数と小6の評定1の語彙数は、
さほど変わらないということです。
驚きじゃありませんか?
語彙力があるって、どんな状態のこと!?
『語彙力』ない状態で文章を読むということを例えてみましょう。
以下をご覧になり、これが何かを推測して下さい。
これは「点描」です。
点を集めて絵を描くアート技法の絵をアップにしたものです。
「語彙力がない」状態で文章を読み、読解問題を解くということ。
それは、点描をどアップで眺めようとしていることと同じ意味だと思うのです。
語彙力があれば、点と点をつなぐことができる!?
自分が読み解く文章に対して、語彙力が豊富にある状態。
それは、言葉と言葉がつながり広がっていくことになります。
ちょうど、先ほどの絵が以下のように頭の中でイメージできる感じでしょうか。
(上の図が、どの部分かお分かりになりますか?)
フィンランドでは、子どもの絵本の読み聞かせのときに
「ミクシィ?(=なぜだと思う?)」と尋ねながら読むそうです。
常に子どもたちに「なぜ」と向き合わせることが、
語彙・背景・行間・文法・学問・生きる意味を自分に問う土台が出来上がるのでしょう。
自分の目の前の「点」が何につながり、どこへ広がるのか。
それは、一歩未来へと歩みを進めて引いてみたときにこそ
理解できるのかもしれませんね。
ちゃん♪ちゃん♫
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