英語学習について

令和2年度、徳島県公立高校入学試験、英語の問題考察(3)

 

さて、本日は英語最後の残った問題の考察・解説いたします。

大問7は残り時間との戦いとなったでしょう。

パターンとしてはいつもの通りですが、

「おやっ?」と感じる問題もありました。

では、いってみましょう!

 

じゅくちょー
じゅくちょー

どーも、塾講師歴17年、37歳3児のパパで認定心理士、上位公立高校受験・国公立大学受験専門塾、じゅくちょー阿部です。

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大問6:スピーチ型長文(154語)

 

中学生のみさきさんが、祖父のことについて述べたスピーチ。

(1)は、適文挿入問題。

He looked happy to hear that.

これを相応しい箇所に入れます。

文章が分かりやすいこともあり、答えは簡単に「ウ」だと分かります。

 

(2)は、スピーチの内容の流れを並べ替える問題。

About etegami → ( a ) →( b )

 ア:Misaki’s dream           イ:History of etegami  

 ウ:Grandfather’s wonderful etegami  エ:Grandfather’s dream

(a)に関しては問題ないのですが、

(b)に関しては明確な文章中の語句が見当たらりません。

内容を解釈して選ばなければならない、ちょい難問題でした。

 

(3)は、条件英作文。

おじいさんの描いた絵てがみの作品を紹介する文章を書きます。

25語〜40語以内と、少しだけ長めの英作文です。

絵てがみは2種類用意されていました。

明らかに書きやすそうなのはポチの絵てがみ。

This is a picture of our dog.  He is called Pochi by our family.  He is very popular in our family.  And he always makes us happy.  My grandfather likes him very much. (33語)

こんなもので十分満点はもらえるでしょう。

 

ここでも「ちゃんと読め」のメッセージが込められてはいます。

ですが、この問題に関してもやはり中途半端感は否めません。

「標準」レベルとしか言いようがありませんね。

 

 

大問7:スピーチ型長文(489語)

 

ここでようやく長文らしい450語を超える長文の登場です。

中学生のはるかさんが、地域のお祭りに参加した際に感じた内容です。

(1)は、英問英答問題で、3語以上の英文1文で答える問題です。

( a )

Did Haruka live in Tokyo with her family before?

( b )

When did Naoto’s father start to learn how to dance from his father?

(a)は、Yes/No質問ですので、答えとなる文章を探せばOK。

一段落目にサッと見つかり、“Yes, she did.” で解決です。

(b)は、3段落目のセリフの中から引っ張り出す問題です。

ですが、セリフの中の “I” が誰を指すのかを明らかにしなければ、

誰が誰のことを言っているのか複雑になっています。

“He started (it) when he was a child.”

時制の判断もする必要があるので、慌てるとミスが出るでしょう。

 

(2)は、適文選択問題。

Haruka likes her town because she can enjoy the beautiful view and (     ).

  1. she likes her school life with friends
  2. she knows the history of her town
  3. she teaches the children how to dance
  4. she is a member of the community

この問題は「おやっ?」と思考が始まりました。

まず、選択肢の内容自体に明らかにおかしいものがありません。

③は若干怪しいですが、内容によってはありえます。

最後まで通して読まなければ答えは確実には選べない問題でした。

答えは「④」というシンプルな解答となり、間違った生徒も多そうです。

 

(3)は、会話の流れが自然なやり取りとなるような、英作文問題です。

I said to him, “Your dance is great!  I’d like to try it.”  He said, “(     )”  It’s fun, Haruka.  Our group has fifteen members who are elementary school students, junior hight school students, and other people living in our town.”

自分の所属するグループの説明をしていることを話しています。

このことから、自分の所属するグループへ勧誘していることが分かります。

“How about joining our group?”

“Why don’t you join our group?”

などで、いいでしょう。

 

(4)は、適語選択問題です。

Naoto’s mother said to us, “The town’s people stopped dancing fifteen years ago.  We felt (     ), so we made this group to preserve our dance five years ago.

ここは非常に簡単で、“sad” などが相応しいでしょう。

 

(5)は、対話文完成のための適語適文記述問題です。

Jeff     :  I like your speech very much. 
            I’d like to see your dance. 
            I think we should preserve traditional things.
Haruka : ( a 2語 ) with your idea.  
            I hear there are many other traditional dances in Tokushima.
            Maybe it is ( b 1語 ) to preserve them,
            but I want young people to continue them like in my town.

(a)は、“I agree (with ~)” の熟語が思い浮かべば問題ないでしょう。

(b)は、“difficult / hard” が文脈から分かるはずです。

ここも見かけよりは、非常に解きやすくなっています。

 

(6)でラスト、本文内容に関する正誤問題。

  1. There are a lot of groups to preserve shishimai in Haruka’s town.
  2. Naoto and his father practiced playing the taiko drums with Haruka.
  3. It was interesting for Haruka to practice dancing with other members.
  4. Haruka wanted to do her best to preserve their traditional dance.
  5. An old man in Haruka’s town encouraged Naoto and smiled at him.
  6. When Haruka danced at the festival, she felt nervous and got very tired.

この問題の選択肢は特に複雑な引っ掛けもなく、簡単でした。

上から下まで目を通しているうちに、答えが自然と見つかります。

「③、④」が難なく答えとして見つかるでしょう。

もちろん、全文読んでいればという話ですが。

 

数問は良問でしたが、全体は非常に簡単か!?

 

英語に関してはもっと大きく変化を期待していました。

この学年の基礎学の英語も、実力テストの英語もずっと簡単だったからです。

英語改革で対話の文脈の解釈問題が含まれるようになりました。

 

ですが、作問がまだまだ不慣れなのか、改革途中だから難度をあげられないのか、

はたまたその両方なのか、非常に簡単になってしまっています。

来年度の問題は、骨のある硬派な英語の問題を期待したいですね。

 

今年の入試の英語は、「簡単」という結果に終わりましたとさ(笑)

ちゃん♪ちゃん♬

 

じゅくちょー
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それでは、今日はこのあたりで。失礼しま〜す!

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