特に数学や理科に言えることですが、
ほとんどの場合、小学校の算数から
詰まってしまっていることが原因で
苦手意識が大きく育っている気がします。
夏のメニューを全てこなし、
いよいよ小学校の算数の復習に乗り出した
高1の女子生徒さん。
残念なことに、小学3年生のときに
学級崩壊を経験し、1年間授業にならなかったようです。
小学3年生といえば、算数で言うところの
具体から抽象をやっていく学年です。
特に重要なのは単位変換です。
1kgは何mg? 1Lは何dL?など
知らなければできない分野です。
「えっ!?そんな常識的なことが分からないの?」
はい、そうです。ですが、私から言わせていただくなら
高校受験において分からない問題があるとするなら
「えっ!?そんな常識を知らずに高校に行くつもりなの?」
ですよ(笑)
成績の伸び悩みにおいて、
その伸びない原因を掘り下げると
意外なほど小学校低学年からの
詰まりが原因であることが往々にしてあります。
特に小学校5年生の算数です。
最も重要なのは『単位あたり量』。
数学はもちろん、高校の化学や物理にも
影響を及ぼします。
と言うより、小学校の算数の『意味』が分かっていれば
高校の化学や物理ですら、
小学校のやり方で解けてしまいますから。
このように、学んできた知識を統合させ
難しい問題へと応用させる力こそが、
現在の教育で求められていることなのです。
言われたことを、ただやるだけ。
傾向と対策だけの受験テクニックの習得。
これだけでは、太刀打ちできない世の中が
これからの時代を担う若者たちを待っています。
だからこそ、『脱・教える教わる教育』なのです。
自分の頭で考え、必要なことだけ質問する。
質問する際には、
「私は〇〇と考えたのですが、答えが違うようなのです。
どこの考えを間違っているのでしょうか?」
「この問題では、〇〇を問おうとしていることはわかるのですが、
その〇〇を求める方法が、これではできないのです。
どう言う風に考えれば答えが導けるのでしょうか?」
このような質問ができるようにならなければ、
これからの激変の大学受験は戦い抜けないかもしれません。
自分を本当の意味で伸ばしていくには、
できない原因と真摯に向き合い、
確固たる土台を築き上げ、
その土台を利用して全ての教科に
つなげていく勇気と気概が必要なのかもしれませんね。
まぁ、できなくても
死ぬことはないのですがね(笑)
ちゃん♪ちゃん♫