リスニングに新傾向が!
ちょっとひねった問題が多い印象でしたね。
リスニングが1題増え、3題の出題に。
かつ、話題を聞き自分の意見を書くという
英作文の要素も入っていました。
英語学力、新時代ですね!
ですが、特段難しくはなかったのですが(笑)
題問4は、例年通りの文法と会話文選択問題。
4-(1)-(a), (b) は語彙選択文法問題。
共に非常に簡単でした。
4-(2)-(a)〜(c) は会話選択問題。
(a) は “I’m just looking.” を見れば
「いいえ、結構です。」は楽勝でしょう。
(b) は “~ a girl holding a racket …”で
テニスはほぼ確定。それ以外はギャグです(笑)
(c) も爆笑必至の問題。テスト中にクスリとできれば
しめたものでしたね。
「今日はママの誕生日だろ。先週、お前に
一緒にケーキを作るように頼んだじゃないか」
「ごめん、忘れてた。【 4-(2)-(c) 】」
選択肢が笑えます。
ア:「じゃあ、パパにバースデーカードあげるね。」
イ:「じゃあ、朝ごはん食べるね。」
ウ:「じゃあ、宿題するね。」
エ:「じゃあ、すぐに手伝うね。」
ね?笑えるでしょ?
4-(3) は並べ替え問題。
並べ替えは、基本的には難易度が高め。
と言っても、中3の後置修飾系か
間接疑問文系か疑問詞to不定詞の
パターンが多めです。
そして、メインディッシュの5、6、7問。
全て基本的には長文です。
長文と言っても、長さはまちまちです。
題問5は、文章自体は161語。
問題文で120語でした。
(2)の内容正誤問題は、
本文の内容を組み合わせて選ぶ問題でしたので
少し難易度は上がる感じです。
そして、(3)-bは分からなかった生徒も
いたかも知れません。
問題文から読み取って答える問題でした。
常々、生徒たちには口酸っぱく言っておりますが、
「下線や問題の前後だけで解ける問題は良問ではない」と。
全文を高速で、かつ正確に読む訓練をしておかなければ
大学共通テストの全部長文の問題で、足元を救われます。
テクニック重視で演習を作業化してきた生徒にとっては
不幸な時代です。指導者の罪は大きいですよね。
難易度的には、「中の上」レベル。
では、題問6。長文自体は短めの162語。
問題文も32語と少なめですが、ここは
徳島お得意の条件英作文タームです。
長文自身も、語句を本文中から考えて
書き抜くタイプの若干難しめのパターン。
次の問題も、「題」を文章全体から読み取り、
相応しいものを選ぶ問題。得意不得意に別れますね。
条件英作文は、徳島県は例年難易度は高くありません。
中1中2の英文法で十分対応できるレベルですが、
そもそも日本語ですら文章を書くこと自体に
苦手意識がある生徒にとっては書きづらい
ものだったかもしれませんね。
以下のような条件英作文でした。
“Which is interesting?” と外国人に聞かれ、どれを勧めるか25~40程度で書け。文の数はいくつでもよい。
●折り紙:鶴(crane)を作る。
●ひらがな:自分の名前を書く。
●琴(koto):日本の曲を演奏する。
「ひらがな」が、若干難しめになりそうですね。
“I think that origami is interesting for you.(8)
You can make a crane with a piece of paper.(18)
You will learn about Japanese cultures by making it.(27)”
こんな文章であれば、黄色の下線を相応しいものに変えると
大丈夫そうですね。
そして、最後の長文が6段落構成の513語の大作です。
・1段落:12語 ・2段落:87語
・3段落:65語 ・4段落:137語
・5段落:125語 ・6段落:87語
問題文も全部で161語と、目を通すだけでも大変です。
解くのが遅いタイプの生徒の皆さんは、
全部解ききれなかった人もいるかもしれませんね。
(1) は、文挿入問題。
与えられた文をどこに繋げば違和感なく繋がるか。
難易度は高くはありませんでした。
(2) は、英問英答問題。
(a) は、Yes / No 解答。
(b) は、美術部員が学校新聞作成に対して
何をしたかを英語で書く問題。
それほど難しくありません。
(3) は、内容正誤問題。
アは内容からして×。
イは主語が違っているので×。ちょいムズ。
ウは内容が違うから×。
エが正解。
(4) が、意欲的な問題。
自分が学校新聞を作る立場なら、
どんなことを題材にして書きたいか、を
6語以上の英文で書く問題。
ここで自由英作文を持ってくるのは
なかなかシビれる問題づくりです。
受験生からすると、飛ばしたくなる問題ですね。
そして、(5)は内容要約問題。
長文全体を短くコンパクトにまとめ直す
比較的難易度が高くなる傾向の問題です。
(a)は意味から考えると、1つしか定まらないので
簡単でしたが、(b)が難しい。
抜き出しなっているので、探せば分かりますが
時間が差し迫った中で選び出すのは
解き慣れていなければ時間との戦いです。
最後に(6)の内容正誤問題で正しいものを2つ選びます。
そもそも長文全体を読めていなければ、
解答を選ぶのが難しいのです。
兎にも角にも、長文を読むスピードが
速くなければ80点突破は難しいでしょう。
硬派で堅実な英語力が求められています。
皆さんはいかがだったでしょうか?
その他の問題の考察も進めていきますね!