国語学習について

まっすぐ帰る!?

 

じゅくちょー
じゅくちょー

体育のときに転んでしまった1年生の生徒さん。

泣いてる生徒の膝にばんそうこうを貼ってあげ、

帰りに学童に寄って帰るかの確認で

「今日はまっすぐ帰るかな?」と。

「いいえ、ちょっと曲がります。」

とある小学校教員の投稿にほっこりしました。

今日のお品書き

『まっすぐ帰る!?

  • 大学入試共通テストまで、あと205
  • 中学校別:基礎学平均点情報ページは、コチラ

 

まっすぐは、まっすぐではない!?

 

ことばの面白い特徴ですよね。

同じことばであっても、別の意味があります。

その別の意味の受け取り方によっては、

まったく会話が成立しない場合も。

 

この投稿では、小学1年生とあります。

1年生であればあり得るほっこり話です。

ですが、これが中学1年生であればどうでしょうか?

ちょっとゾッとするエピソードかもしれません。

ですが、国語読解の指導の中では

かなりのアルアル話でもあるのです。。。

 

ふすまの隙間からのぞき込んだ!?

 

小学生の国語教材の問題で、

「サトシは恐る恐る、ふすまの隙間から父の様子をのぞき込んだ。」

という問題がありました。

このときのサトシの心情を本文から読み取るのですが、

生徒たちからは予想外の質問が出てきました。

「ふすまって何ですか?」

「お父さんを恐れて遠慮するのはなぜですか?」

 

現代の小学生が住む家屋の中には、

「ふすま」がないことが多いのでしょう。

「ふすま」がなければ

「欄間(らんま)」「鴨居(かもい)」

「床の間」「縁側」「長押(なげし)」

「敷居(しきい)」「違い棚」

「天袋(てんぶくろ)」「床柱(とこばしら)」

などの、ことば自体にも触れた経験すら

ないことも考えられますね。

 

知識だけでなく経験も乏しく!?

 

日本文学は、その当時の人間の体験や感情を

追体験することができるものです。

ですが、現代にないものが多くなっているからこそ

そのことばの持つニュアンスや情景が

読み取りづらくなっていることは間違いありません。

 

オノマトペに関しても、当時は頻繁に用いられていたものが

現代ではあまりないこともあります。

核家族化により、祖父母との関係も希薄となり

多様なことばに触れる機会も減ったことでしょう。

時代の変化によって、子どもたちは多くの情報に触れますが

その触れたことばや情報が体験を伴わない

浅いものや薄いものへと変わってきているのです。

 

いえ、曲がって帰ります!?

 

今、学生たちが置かれている学習状況は

座学で学んだことを社会にどう活かすかという視点に

移り変わっている過渡期となっています。

実社会でどのように利用されているかを考える

学んだものの「活用」や「変容」を求められているのです。

 

言い換えることによって、意味の幅を広げ

対義語を知ることで意味の違いを深める。

今、子どもたちは自分たちが置かれている言語環境の差が

大きな学力の差ともなってきています。

今こそ大人たちは、子どもたちといろんな体験を通して

多種多調なことばを用いて会話をすることが重要です。

 

子どもたちとゆっくり話すことすらも

難しいほど忙しい時代に変わってしまった

とも言えるかもしれませんがね。。。

ちゃん♪ちゃん♫

 

たろー
たろー
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