『国語読解が苦手な生徒の原因とは!?(2)』
大学入試共通テストまで、あと288日!
中学校別:基礎学平均点情報ページは、コチラ!
先日、「読解が苦手となる原因」について
記事を書いてみました。
その中で、5つの原因を挙げました。
まずは復習から始めてみましょう。
- 問題文、設問を丁寧に読んでいない
- 詰めが甘い
- 解き方が身についていない
- 語彙力が足りない
- 世界観(世の中における前提知識)がない
今日は、⑤の「世界観」についての説明をしてみようかと思います。
じゅくちょーが使っているこの「世界観」という言葉は、
その「話の背景が分かる」という意味ということになります。
例えば、「駅伝」を知らない子にとっては、
『たすき、リレー、中継地』等の意味が分からないことはもちろん
『たすきの重さ、シード権争いの熾烈さ、箱根を走る意味』なども
伝わらないどころか、その場面を思い浮かべることができないでしょう。
他にも、水泳競技の「飛び込み」を知らなければ
以下のような詩を読んで、
「飛び込み」のことを歌ったものだとは
気付けないでしょう。
花のやうに雲たちの衣装が開く
水の反射が
あなたの裸体に縞をつける
あなたは遂に飛びだした
筋肉の翅(ハネ)で。
日に焦げた小さい蜂よ
あなたは花に向かつて落ち
つき刺さるやうにもぐりこんだ
軈て(ヤガテ)
あちらの花のかげから
あなたは出てくる
液体に濡れて
さも重たそうに
子どもたちは、このような場面が頭の中に思い描けないのです。
このことから、「蜂の話」としか受け取れず
とんちんかんな解答を書くことしかできないのです。
これが世界観がない、という意味です。
正しい日本語は、もちろん大事。
語彙力も、当然大事。
しかし、それ以前に!
その子の頭の中に、
当時の日本の当たり前のこと
現代の日本の当たり前のこと
生活体験を十分にしていること
具体物に多く触れていること
など
このような世界観がなければ、
そもそも何の話をしているのかが
分からなくなってしまうのです。
座学の前に、
やるべきことはたっぷりある
ということですね〜。
ちゃん♪ちゃん♫
学校