鳴門教育大学 附属中学校 附属小学校
『つばさ』では、指定校推薦で
校内選考に通ったのは100%!
ですが、生徒から聞くのは
周りの友だちたちは軒並み
落とされてしまったと言う事実でした!
長年、城南高校のすぐ近くの進学塾で
講師をしてきました。
他の高校の指定校推薦の現状も知っています。
評定条件を満たして志望理由書を書き、
他の生徒の競合がない状態で
選考から落ちるということは
あまり見たことはありませんでした。
2年前から、指定校の推薦から
落選する生徒がちらほら出始め、
今年のこの現状の理由は何なのかと考えました。
推測するに、私立大学の入学定員充足率に対する
私学助成金の補助金制度が
一昨年から1.1倍と厳格化されことが
影響を与えているように思うのです。
私立大学は、入学定員充足率
(入学定員に対する入学者数の割合)を
1.2倍までに抑えれば私学助成金が交付されていました。
この、国からの助成金の全体に占める割合は大きく、
大学によっては3割近く助成金で賄うことがあるそうです。
そして、この基準が16年度は1.17倍、17年度は1.14倍、
18年度は1.1倍と年々厳しくなってきているのです。
基準を超えると助成金は全額カットとなるため、
各大学は基準内に収めるべく、奮闘しています。
近年の、私立大学合格が非常に難しくなった
内幕はこのようなことが背景にあります。
私立大学にとっては、
指定校推薦で自分の大学に確定で入学者を
迎え入れられる指定校推薦の制度は、
経営上ありがたいはずです。
ですが、有名私立大や難関私立大にとっては
指定校推薦の制度は有り難いことでしょうか?
すべり止め受験であっても、
定員の数倍の受験者がおり
センター試験を経て国立大学2次を考えている
学力的には優秀な生徒がたくさん集まります。
ですので、有名・難関私立大にとっては
指定校推薦という制度は、あまり重要ではないのかもしれません。
大切なのは、その大学に入学する『価値』です。
大学という機関は、位置付けで言うと
『研究機関』です。
優秀な人材が研究意欲を持って
各分野の基礎研究をし、成果を出すことで
その大学の『価値』が決まります。
つまるところ、大学側の都合で言うならば
『意欲があって優秀な生徒』だけしか
推薦される生徒は欲しくないわけです。
となると、
大学側は高校側にどのような要求をするのか?
『たとえ評定基準を満たしていたとしても、
定期テストの点数で決まる評定は、
高校側の問題作成難易度のさじ加減で上下します。
よって、生活態度や学習意欲などを総合的に判断し
志望理由書などの書面化された根拠のある判断基準から
推薦に相応しい生徒を送り出してくれないならば、
大学側との指定校推薦枠を撤廃いたします。』
と通達されたとしたら、
高校側の選考基準は非常に高まるでしょうね。
楽して大学進学などと言う
甘っちょろい考えでは、
例え必死になって進学高校に合格しても
高校生活の取り組み次第では
結果的に指定校推薦をもらえず、
センター(これからは共通テスト)に
対応できる学力を備えておらず、
悲惨な結果に終わる可能性もあります。
現に、今年指定校をもらえずに
落選した生徒さんたちは
センター対策をしてきたのでしょうか?
浪人するにはリスクが高すぎます。
来年度入試からは共通テストですから。
自業自得感は否めませんが、
せめて志望理由書をガチめで書き、
過去はどうあれ真摯に将来と向き合い
真剣に志望理由をしたためられていたなら
落選はなかったかもしれませんね。
「たられば」ばかりを書きましたが、
実際本気で志望理由書を書いて臨んだ
塾内生たちは選考をクリアしましたからね(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
SDGsとは、何ぞや!?
という方は、ぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?time_continue=399&v=z3foLsvz_kg