昨日に引き続き、
設問を徹底的に読むことで、
解答が本文を読まずとも
浮かび上がるという実例を
ご紹介しようと思います。
【設問】
「屁理屈番長のタカシが、言葉に詰まった」 とありますが、
ここのでのタカシの気持ちとして最も適切なものを、
次のア〜エの中から1つ選び、その記号を答えなさい。
ア)先生が納得できる受け答えをして、みんなの前でいいところを見せようと思っていたのに、言い負かされたようで悔しく思っている。
イ)先生の話に、自分が反発している父の姿を重ねて食い下がってみたものの、筋の通った意見を返されたので、ひどく困惑している。
ウ)自分が得意な屁理屈が先生には通じないと痛感し、次にどんなことを言えば良いかを真剣に考えていて、頭がいっぱいになっている。
エ)先生の言動から父親の姿を思い浮かべてつい腹を立てたが、穏やかな口調の先生と話すうちに落ち着き、反抗する気を失っている。
今日も、本文がない状態でこの問題を解いてみましょう。
繰り返しになりますが、本文を読んだ上で
解答を根拠を持って答えを選びとることは重要です。
ですが、設問の中にヒントは絶対に隠れています!
さぁ、読解のお時間ですよ〜。
「屁理屈番長のタカシが、言葉に詰まった」
言葉に詰まった ということは、
いつも屁理屈を言っているタカシが
言い返せない状態ということですね。
『って、いうことは?』
なぜ言い返せないのでしょうか?
言い返せない=「図星を突かれた」現れ
言い返せない=「正論・筋が通ったことを言われた」現れ
ということになるでしょう。
では、これを読み取った上で選択肢を見てみましょう。
ア)先生が納得できる受け答えをして、みんなの前でいいところを見せようと思っていたのに、言い負かされたようで悔しく思っている。
イ)先生の話に、自分が反発している父の姿を重ねて食い下がってみたものの、筋の通った意見を返されたので、ひどく困惑している。
ウ)自分が得意な屁理屈が先生には通じないと痛感し、次にどんなことを言えば良いかを真剣に考えていて、頭がいっぱいになっている。
エ)先生の言動から父親の姿を思い浮かべてつい腹を立てたが、穏やかな口調の先生と話すうちに落ち着き、反抗する気を失っている。
ここで、読解テクニックの1つをご紹介します。
気持ちや状態・様子の適文選択では、
最後の述語の部分だけをみて判断すること!
正直なところ、
各文の前半部分は、本文の内容からは外れていません。
むしろ、前半部分だけ見ると全ての状況は正解です。
しかし、『どこかだけが違う』のです。
惑わされないようにするためには、
述語のポイントだけを見る方が
正解にたどり着きやすくなります。
(問題によっては、述語の部分がほぼ同じ表現で
前半部分を変えてくる問題もあるのでご注意を!)
では今一度、見比べてみましょう!
ア)言い負かされたようで悔しく思っている
イ)筋の通った意見を返されたので、ひどく困惑している
ウ)次にどんなことを言えば良いかを真剣に考えていて、頭がいっぱいになっている
エ)穏やかな口調の先生と話すうちに落ち着き、反抗する気を失っている
「図星を突かれ、正論・筋が通ったことを言われた」から
屁理屈も言えず、言葉に詰まったと考えると。。。?
イ)っぽい気がしますね。
本日も、ハイレベルな読解教材から
問題を一部変えて出題させていただきました。
仮にハイレベルであっても
『解き方』を知っていれば
難なく対応できるようになってきます!
あとは血へどを吐くような
演習量さえあれば『習得』できます。
理想のバッティングフォームがあっても
バットを振らなきゃフォームは固まりません。
楽して自分を高めるなどは、
決してできないと肝に命じておきましょう!
正しいやり方、適正な努力。
これが揃って初めて、
大きく変わっていくのです。
だから『大変』って書くのですよ!(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
『夏期講習会』の日程は、ここからご確認できます。