昨日より、各受験校にて
制服着用で受験票を持って行けば
実際の入試の点数を開示してもらえます。
本日、点数開示をしに行ったある一人の生徒を
ご紹介しようと思います。
出会ったのは、彼が中３の５月頃。
当時の成績は５科目で2３0点ほどでした。
特に英語はひどく、50点も取り損ねる状態で、
それでも「城南高校に行きたいです！」と。
「本気で行く気があるか？」
「はい！やる気だけはあります！」
「ほな、翌月から入塾やから、
ほれまでに補習を毎日するぞ。
ほんで先生の予定したプリントが全部できれば
一斉クラスの上位クラスに入れてあげる。
来れるか？」
「はい！来ます！」
それから、リハビリのような
英語の補習が始まりました（笑）
主語の人称分けから始まり、
be動詞の使い分け、三単現の意味、
中３までの全文法を教え直しました。
ゆっくりと、しかし着実に成績は伸びて行き、
基礎学力テストでも、皆が大幅に点数を下げた
第二回においても点数を伸ばしました。
第三回は1点だけしか点数の上昇はありませんでしたが、
それでも周りの平均点がぼろぼろの状態でも
着実な成長を見せてくれました。
入試本番で、60点台を取ることを目標に
英語を指導して来ました。
指導し始めた次のテストでは、
英語の点数はちょうど2倍の点数となり
60点は見える状態にはなって来ましたが
それほど甘いものではないのが受験です。
城南の合格ボーダーには、なかなか遠い道のり。
かつ、基礎学での平均では大幅にボーダーも下回り、
最後の最後、あと一歩のところで
志望校を変更する結果となりました。
ですが、彼の努力を見て来た私としては
城南にも受かる力は着いたと思っておりました。
彼は最後の最後まで、努力を怠ることなく
合格の栄冠を目指して頑張り抜いて来ました。
面接指導の際も、不屈の精神で繰り返し練習をし、
城北高校に晴れて合格したのです。
そして点数開示の結果、
英語では70点を超え、
合計点も370点を超えました！！！
手に入っている情報では、
340点台の生徒が城南に合格しています。
彼は結果的には、城南に合格できる力を手にしました。
誇ってもいい、立派な受験生活でした。
と、言っても、まだまだ子どもですから
浮き沈みもありました。
遊んでしまうこともあったでしょう。
それでも、彼は一筋の光明を目指し、
講師たちを信じぬき、そして
自分の可能性を信じ切ったからこそ
勝ち得た学力だったのです。
彼を誇らしく思います。
親御さんも、さぞかし自分の息子を誇らしく思うでしょう。
しかし、それ以上に
彼自身が自分で自分を誇りを思えるはずです。
いやはや、講師冥利に尽きますね。
これだから、塾講師は辞められないのです（笑）
