目には見えませんが、
見えないからこそ本人が困っていることを
周囲に理解してもらえない
発達における課題があります。
それが、
「聴覚情報処理(APD)」
「聞き取り困難(LiD)」
です。
本人にとっては、その状態が
生まれてからずっとの当たり前ですから
自身でも困難さが分からない場合があり
発覚が遅くなる事例が多い課題です。
今日は、そんなお話です。
聞こえているのに、聞き取れない!?
俗にいう聴覚障害は、
そもそもの音に対して
「聞こえないこと」
自体が課題となる障害です。
しかし、APDやLiDは、
音自体は聞こえているのですが、
何を言っているのかが
脳の処理として追いつけない場合や
意味として理解できないことに
課題がある障害です。
例えるなら、役所が出すことがある
「黒塗りの書類」
のような感じで、
聞こえてくる文章に
ところどころモザイクがかかってしまう
ようなイメージとなります。
こんな症状、当てはまりませんか!?
自分やお子さんに、
以下のような事例が当てはまりませんか?
- 雑音の中で人の話が聞き取りにくい
- 文字や画像がないと話が理解できない
- 電話の声が聞き取りにくい
- 話のスピードが速いとついていけない
- 大勢で話をするのが苦手
いかがでしょうか?
人の耳の能力は興味深く、
大勢が集うパーティ会場などでも
自分の聞きたい音に自動的にフォーカスし
聞きたくない音は小さく聞こえるように
調整する能力があります。
この聴覚の能力を、
「カクテルパーティー効果」と言います。
しかしながら、
APD・LiDの方々はこの調整ができず、
全ての音が同じボリュームで聞こえることもあり
大変な生きづらさを自分たちの当たり前の生活として
学校や日々を送っているのです。
必要なケアや合理的な配慮がなければ
本当に大変な日々を送っているのです。
誤解も多い?
反面、文字として見える化していれば
問題なく理解することもできるので、
周囲から見ると
「ちゃんと聞いていない人」
「興味があることしか反応しない人」
などのように
やる気がない人認定を受けることが
多々あるのです。
もちろん、自分自身もこの課題に
気づいていない場合も多いことから
自分のことを卑下してしまい
二次障害が併発することもあります。
もっと多くの学校現場において
広く啓蒙する機会を持ってもらいたいですね。
知ることから全てが始まる場合が
ほとんどですから。
ちゃん♪ちゃん♫
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校
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