本日より、5回に分けて
第二回の基礎学力テスト国語の
問題分析を始めていきます。
本日は、全体の雑感と大問1の
解説と分析を行います。
今日は、そんなお話です。
全体の雑感!?
『つばさ』での塾内平均点は、
昨年度より4点高くなり
5科目の中では一番高い77.6点でした。
よくやったと感じる反面、
内容から考えると簡単だったからこその
平均点だったとも言えないことはありません。
集まった11中学の平均点は65.8点となり
2番目に高い英語の平均点よりも7.6点高く、
その難易度の低さを物語っています。
小説も論説も古文も中の下のレベルであり、
漢字や敬語・文法も標準的な問題でした。
作文も書きやすく、特筆すべき問題は
全くないといった感想です。
大問1:漢字の読み書き・文法・敬語の知識
では、問題に目を通してみましょう。
(1)は、漢字の読み。
a: 暑さが和らぐ。 b: 地図を携える。
c: 請求が却下される。 d: 皆が一斉に笑う。
bで間違う生徒が多かったでしょうか。
「そなえる」と読んでしまうことを予想します。
それ以外は簡単だったと感じますね。
(2)は、漢字の書き。
a: 糸を紡いで布をオる。 b: 約束をヤブる。
c: 彼はキンベンな人だ。 d: 収穫量がヒョウジュンより多い。
前文を読まず、aを「折る」にした生徒は多そうです。
漢字の書きは、小学校漢字のみです。
難易度的には難しいとは言ってられません。
漢字の読み書きは満点を必ず狙っていきましょう!
(3)は、行書のへんの組み合わせからの変則問題。
次の行書れたへんと組み合わせたとき、漢字として成り立ったないものを、あとのア〜エから1つずつ選び、記号で答えなさい。
ア:寺 イ:公 ウ:重 エ:方
行書の「ごんべん」ですね。
ア:「詩」があります。
イ:「訟」があります。
ウ:「?」
エ:「訪」があります。
答えは、「ウ」ですね。
(4)は、敬語の使い方の問題。
敬語の使い方が適切でないものを、次のア〜エから一つ選び記号で答えなさい。
店長:「何時にこちらへ(ア)おこしになりますか。」
中山さん:「午前十時に(イ)参ります。」
店長:「当店まではどうやって(ウ)来られますか。」
中山さん:「はい、自転車で(エ)いらっしゃいます。」
明らかに、「エ」ですね。
正しくは、「参ります。」「うかがいます。」
となりますね。
これも簡単でした。
(5)は、国文法の品詞の識別問題。
次の文の傍線部の単語と同じ品詞の語はどれか。あとのア〜エから一つ選び記号で答えなさい。
「明日はたぶん晴れるだろう。」
ア 友人と一緒に楽しく過ごした。
イ 彼女はさわやかに挨拶をした。
ウ あらゆる方法で実験を試みる。
エ 約束をしたので彼は必ず来る。
まずは、「たぶん」の品詞の識別です。
活用形がなく、過ごすという用言を修飾しています。
よって、「副詞」ですね。
アは、「楽しい」の連用形の形容詞です。
イは、「さわやかだ」の連用形の形容動詞です。
ともに、後ろに「なる」をつけたときの活用形ですね。
形容詞の活用形の識別は、
「打たない鳴るときは」
で判断できます。
「う[未然形]/ た•ない•なる[連用形] / 。[終止形] / とき[連体形] / は(ば)[仮定形] / ー[命令形]」
語尾にこれらを置いたときの活用形で判断可能です。
ウは、活用形がなく体言(名詞)を修飾しています。
よって、「連体詞」です。
つまり、答えは「エ」となりますね。
ちなみに動詞は、
「内容騙す言葉」
「ない•(よ)う[未然形]/ だ•ます[連用形] / 。[終止形] / こと[連体形] / ば[仮定形] / ー[命令形]」
で、「活用」の識別を行うことが可能です。
「活用形」には
「未然形」…「まだそうなってない」ことを表す形
※「〇〇ない・〇〇う・〇〇よう」が続く
※「〇〇かろう・〇〇だろう」が続く
「連用形」…「連続してつながる」「用言に連なる」ことを表す形
※「〇〇て/で・〇〇たい/たがる・〇〇た/だ・〇〇ます」が続く
※「〇〇かった・〇〇だった・〇〇くない・〇〇でない・〇〇になる」が続く
「終止形」…「文を終わらせる」ことを表す形
※「〇〇。」が続く
※「〇〇い。・〇〇だ。」が続く
「連体形」…「体言に連なる」ことを表す形
※「〇〇こと・〇〇とき・〇〇もの」が続く
※「〇〇いこと・〇〇なとき」が続く
「仮定形」…「仮に定める」ことを表す形
※「〇〇ば」が続く
※「〇〇ければ・〇〇ならば」が続く
「命令形」…「命令する」ことを表す形
※「〇〇。・〇〇!」が続く
このような分類がある。
簡単と言える!?
この大問1の単元の演習を
疎かにしている人にとっては
難しく感じる場合もあるでしょう。
しかし、普通に今までの延長線でも
点数はしっかりと取れる内容でした。
今後、慣用句や四字熟語の出題もあります。
湯桶読みなどの熟語の構成なども出題されるでしょう。
こういう基礎的な部分で点数を落とすのは
高得点を目指す人にとっては致命的になります。
毎日ちょっとの時間ずつ対策を進めて、
何度も復習することで対応していきましょう!
ちゃん♪ちゃん♫
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