さぁ、4日目となる本日は、
文学的・説明的文章それぞれで
出版社別の出典回数ランキングを
発表いたします。
文学と説明とで、
出版社の違いや傾向はあるのでしょうか?
今日は、そんなお話です。
説明的文章:出版社出典ランキング!?
ランキングの前提としては、
全国公立高校入試の出典データベースを元にし
2016年度入試から2024年度入試の
出典情報となっています。
その中から、説明的文章の中で
出版社ごとの出典回数ランキングを
発表したいと思います。
第1位:出典115作品
『筑摩書房』
<出典著書例>
・対話をデザインする-伝わるとはどういうことか-<14回>
(2020年度:徳島県公立高校入試出典作品)
・増えるものたちの進化生物学<6回>
(2023年度:第一回基礎学力テスト出典作品)
・植物はなぜ動かないのかー弱くて強い植物のはなしー<5回>
・日本人にとって美しさとは何か<4回>
・何のための「教養」か<4回>
・知的創造の条件<4回>
・なぜ科学を学ぶのか<3回>
(2024年度:徳島県公立高校入試出典作品)
・ことばの発達の謎を解く<3回>
・問う方法・考える方法-「探究型の学習」のために-<3回>
・「今、ここ」から考える社会学<3回>
・論理的思考のコアスキル<3回>
・はじめての哲学的思考<3回>
(2022年度:第二回基礎学力テスト出典作品)
・2050年の地球を予測する-科学でわかる環境の未来-<3回>
第2位:出典78作品
『岩波書店』
<出典著書例>
・学びとは何か-〈探究人〉になるために-<4回>
・はじめての哲学<4回>
・私たちのサステイナビリティ-まもり,つくり,次世代につなげる-<3回>
・ルビンのツボ芸術する体と心<3回>
・ヒトはなぜヒトになったか<3回>
(2016年度:徳島県公立高校入試出典作品)
・コミュニケーション力<3回>
(2017年度:第一回基礎学力テスト出典作品)
第3位:出典40作品
『講談社』
<出典著書例>
・科学と非科学その正体を探る<3回>
・対話のレッスンー日本人のためのコミュニケーション術ー<2回>
・生命知能と人工知能 AI時代の脳の使い方・育て方<2回>
・学び続ける力<2回>
・イルカの不思議<2回>
(2020年度:第三回基礎学力テスト出典作品)
という結果となりました。
筑摩書房の書籍は、そのほとんどが
説明的文章からの作品群でした。
岩波や講談社、新潮や集英社などは
両方の作品が採用されていました。
トップ3の出版社の作品から、
基礎学のかなり多くの問題に出典されています。
文学的文章:出版社出典ランキング!?
では続きまして、文学的文章の中で
出版社ごとの出典回数ランキングを
発表したいと思います。
第1位:出典43作品
『集英社』
<出典著書例>
・水を縫う<10回>
(2021年度:徳島県公立高校入試出典作品)
・リーチ先生<6回>
(2018年度:徳島県公立高校入試出典作品)
・櫓太鼓がきこえる<4回>
・窓の向こうのガーシュウィン<2回>
・大銀杏がひらくまで(小説すばる5月号<2回>
・剛心<2回>
・教室に並んだ背表紙<2回>
第2位:出典41作品
『講談社』
<出典著書例>
・線は、僕を描く<3回>
・あめつちのうた<2回>
・うたうとは小さないのちひろいあげ<2回>
・凛として弓を引く<2回>
・お菓子の船<2回>
・天を掃け<2回>
(2022年度:徳島県公立高校入試出典作品)
第3位:出典35作品
『新潮社』
<出典著書例>
・サーカスの夜に<2回>
・あと少し、もう少し<2回>
・やがて満ちてくる光の<2回>
(2020年度:第三回基礎学力テスト出典作品)
という結果となりました。
講談社は、説明的・文学的文章の
両方のラインキングに輝きました。
やはりというべきか、
出版社も自社の強みを活かして
どちらかの作品群に特化させるのかもしれませんね。
一点ものが多い結果に!?
徳島県の公立高校入試の出典作品を
出版社別で分析してみると、
全国で重複した作品が多いことがわかりました。
むしろ、全国の公立高校入試でよく選ばれている作品を
入試では選んでいる傾向がありそうです。
徳島県の入試だけでランキングを作ってみると、
【説明的文章】
1位:岩波書店<3回>
2位:筑摩書房・光文社<2回>
【文学的文章】
1位:集英社<3回>
2位:あとは1回
という結果です。
しかし、基礎学力テストで分析してみると
様々な出版社の作品から出展され、
そして全国で採用されている問題とは
それほど被りがなく、
出典初作品が多いことがわかりました。
基礎学だけでランキングを作ってみると、
【説明的文章】
1位:岩波書店・筑摩書房<5回>
2位:講談社<4回>
3位:新潮社<3回>
【文学的文章】
1位:講談社<5回>
2位:新潮社<4回>
3位:KASOKAWA<3回>
となりました。
これにて、このランキングに関しては
一旦終了とさせていただきます。
国語学習の一助となれれば幸いです。
ちゃん♪ちゃん♫
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校
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