基礎学力テスト

2021年度 第3回基礎学力テスト、英語の問題分析

 

じゅくちょー
じゅくちょー
本日の雑談は、こんなこと!

今日のお品書き

『2021年度 第3回基礎学力テスト、英語の問題分析

 

大学二次試験まで、あと38日

公立高校入試まで、あと51

中学校別:基礎学平均点情報ページは、コチラ

(2021年度、第三回基礎学平均情報、全中学でそろいました!情報提供、ありがとうございました!

 

共通テストの動向の方へと気持ちが偏っていますが、

基礎学の問題分析も忘れてはなりませんね。

本日は国語同様に、全体の概要と注目ポイントに絞って

分析結果と講評をしていきたいと思います。

 

大問1~3:リスニングは第二回よりも、やや易化したか!?

 

スクリプトに目を通しましたが、

第二回よりも全体的に答えやすい印象でした。

特に大問3の英問英答は前回より

かなり簡単になっていましたね。

 

ですが、前回同様に質問に対して1文で理由も答える方式となっていました。

“because” の使い方が危うい生徒は、

点数を落としてしまうことでしょう。

そもそも、”Because + 主語 + 動詞 ~.” の単体の文は

“Why ~?” で尋ねられた場合にしか基本的には英作文では使いません。

 

例えば、

“I like reading books because reading teaches me a lot of things.”

などの文はいいのですが、これを “because” で2文に分けるとアウトになります。

学校では英作文の作法的なものは教わらないのかもしれませんね。

 

大問4:文法・語句知識問題は1問だけ難しい!?

 

大問4は、点数を取る箇所です。

ここで点数を落としてしまうのであれば、

英語の基礎文法の鍛錬をもっとしっかりしておかなければ

後の長文に対しては全く手が出ないでしょう。

 

(1)の語句選択問題は、非常に簡単でした。

(2)の会話選択問題も、簡単でした。

(3)の並べ替え問題の2つ目が難しかったかもしれませんね。

 

主格の関係代名詞を使った並べ替えでした。

“This ( is the bus that goes ) to Tokyo.”

というカッコ内を並べ替える問題でしたが、

ここでミスしてしまった生徒もいるでしょうね。

 

大問5:昭和型の解き方を弾き飛ばす問題形式!?

 

第二回も同様でしたが、

「文脈から判断して答える問題」

が主流となっています。

傍線部の前後だけを見ていれば答えられるような

化石時代の問題は影を潜めるようになってきました。

(もちろん、前後を読むことは前提として!)

 

会話の流れとしてふさわしいように、

英文を完成させる問題が3問。

なかなか、難しいものが1つありましたね。

 

そして、最後の(3)の正解の選択肢は、

なんと「使役動詞の “help”」を使った設問でした!

基礎学力テストの歴史の中で、初めての問題です!

 

しかも、長文の中には七行目に「仮定法」を使った文章が。

時代は本当にうねりを上げて変化していますね。。。

過去問が役に立たないですから。

 

大問6:英作文は満点取れないでしょ、これは!?

 

全体的に、少しずつひっかけを用意しているような問題の作りでした。

文章挿入問題も、

“However, there is one thing that won’t change.”

という文章をどこに挿入すべきかを問うのですが、

“won’t” と否定表現になっていることで、

案外ミスが生まれたりするのです。

はい、「よく見ていない」という単純なミスです。

ですが、これは決して決して単純と呼んでいい訳ではありません。

 

そして、発表の流れを選択する問題でも、

全体を読まなくてはその流れは掴めません。

ここでも「はしょり読み」を癖にしてしまっているタイプは

足元をすくわれてしまったはずです。

 

そして最後の英作文が極め付けです。

生徒の苦手な「AのB」表現です。

何も考えない生徒は、「Aの〜」と見ると

“A’s 〜” と書いてしまう傾向があります。

この表現ができるのは、「A」が人である場合です。

(もちろん例外はあります)

 

「この町の歴史」と表現したい場合は、

“A of B”「BのA」と訳す表現の

“the history of our town” と書く必要があるのです。

同様の注意すべき表現として、「Aの名前」があります。

“the name of A” と表現しなければならないことも覚えておきましょう!

 

そして最後の、「高校生が撮った町の写真」という英作文です。

関係代名詞を使ってもいいですし、分詞の形容詞的用法を使っても構いません。

問題は、この日本語を英語に直すときに

「写真」+「高校生が撮った」

という順番に英語ではなるという知識自体があるかどうかです。

これができなければ、

受験における中学英文法は全くできないと言っても過言ではないでしょう。

 

逆に言えば、この英作文が満点であれば

中学で求められる基本英文法はほぼ完璧に身についているという

目安ともなると言えるでしょう。

 

大問7:そこまで共通テストに寄せてくるのか!?

 

第二回の英語のラストの長文は、まぁまぁの難しさでした。

ですが、第三回のラストの長文は、難易度が高かったです。

使役動詞を使った本文内容もあれば、

英問英答の質問文で、

“almost all ~” という共通テストでよく出される表現が出題されていました。

「ほとんど全員が〜」ということは、

つまり「〜しない人も少なからずいる」ということを意味します。

 

ということで、最初の問題である

“Do almost all people follow unwritten rules?” という質問は、

「ほとんど全員が(そうでない人も少なからずいるだろうけど)、文書化されていないルールに従いますか。」

という意味になるのです。

よって答えは、“Yes, they do” になるという難問でした。

やってくれますね。。。

 

続く問題も、内容を解釈して初めて答えが分かる問題であり、

共通テストと非常に似通った設問構成になっています。

じゅくちょー個人としては、歓迎すべき変更ですが、

受験生たちはそうではないでしょう。

 

最後の正誤問題も、「言い換え」表現で

あえて「誤答」を作っていたりしました。

そして正解の選択肢も、やはり「言い換え」を読み解き

正解に辿り着くというひねりっぷりです。

英語の平均点が50点を切る理由がよく分かる問題ですね。

 

全体講評:準2級受かってても満点は厳しいかな?

 

勘違いの「英語力もどき」を、

英検の傾向と対策にてつけてしまったタイプの生徒さんは

仮に準2級を合格していたとしても

80点台にとどまってしまうかもしれませんね。

 

「なんとなく全体が感覚的に読める」

が通用するのは英検だけです。

共通テストタイプの形式になった英語の求める力は

「精読力」です!

いかに正確に理解し、別の表現でも言い換えられる

「解釈力」も同時に求められています。

そして、国語にも求められるような

解答の根拠となる部分を探し出す力も必要となります。

 

徳島県の公立高校入試の英語も、

この方針でいくとするならば

かなり大変な対策が英語に必要になるでしょうね!

 

ちゃん♪ちゃん♫

 

 

たろー
たろー
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