『2021年度 第二回基礎学「英語」の問題分析』
大学入試共通テストまで、あと42日!
公立高校入試まで、あと94日!
第三回基礎学力テストまで、あと39日!
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本日、総合型選抜や社会人枠となる入試組を送り出しました。
ここからは合格発表ラッシュとなります。
大学入学共通テストもいよいよあと1ヶ月ほどとなり、
第三回基礎学も40日を切りました。
では今日は、英語の分析を行います。
全体の雑感とさせていただき、
重要ポイントに絞っての解説をしたいと思います。
共通テストに寄せてきている!?
一番印象的な問題形式は、「内容に関する適文選択」でした。
長文は大問5、6、7と全部で3題。
そのうち、内容に合う英文を選ぶ問題は全てについていました。
これはいつも通りと言えばいつも通りです。
ですが、その解答文の形式が「いつもと違う」のです。
適文選択の場合、本文に書かれている英文と類似しているものを
「探す」感覚で答えを選び出していると思います。
ですが、今回の適文選択の解答文は、
『本文に書かれていない言葉で本当のこと』を
言い換えた文章で書かれていたのです。
これは共通テストタイプの問題作りと酷似しています!
本文に書かれていない言葉で本当のこと、って!?
例えば本文では、
「5年間英語の勉強をしています」と英文で書かれ、
解答となる選択肢では、
「5年前から英語の勉強を始めました」と
時制と文法表現を変えて出題されています。
「たったこれだけのこと!?」と
お感じになるかも知れませんが、
生徒たちにとってはボロボロに間違える問題なのです。
他にも、時系列を並べ変えたシビれる問題もありました。
「シェルターの管理人さんに会うまで、保護犬シェルターの存在を知らなかった」
と本文にあるのですが、時系列で言うとその前に出会っているダニエルに会うまで
保護犬シェルターの存在を知らなかったと言っても全く問題はないわけです。
このような、正しい内容であっても本文には記載されていない真実を
読み取らなければならない長文レベルになっているのです!
文脈判断による解答記述も増えている!?
一つ一つの問題が『正確に内容を読み取ること』を求めるような問題となっており、
「なんとなく内容が取れていれば大丈夫」的なノリとフィーリングで
なんちゃって英会話だけができることが英語力であると勘違いしている学生を
完全に蹴散らす内容になっていました。
精読や読解力、すなわち『よく読め』というテーマの
大学入試改革に合わせた問題になったと言うことですね!
下手な先取りで、英文法や英単語の土台がゆるゆるになっている生徒や
英検準2級合格してるしと言う変なプライドを持ってしまっている生徒は
もしかすると、大怪我をしてしまった可能性が高いです。
特に英検は、モチベーションアップには非常に有効ですが
土台がボロボロであっても、傾向と対策で
昭和時代の暗記学習で合格してしまえる厄介な側面もあります。
これが顕著に現れるのが準一級を目指すときです。
高校入学前に英検2級を合格しておきながら、
高校英語で全く点数が取れないタイプの生徒さんは
かなり危険な状況ですよ!
英検は合格を目的にするのではなく、
普段の英語学習の到達度を測ることを目的に
受験することが一番効果的だと感じます。
英単語も英熟語も、
英文法も英作文も、
長文もリスニングも、
土台をしっかりと作っていった結果として
受験することが理想的です。
メッキを剥がすには厳しすぎるほどの
第二回基礎学の英語の問題の構成でした。
第三回が怖いですね。。。
ちゃん♪ちゃん♫
学校