『2021年度 第二回基礎学「理科」の問題分析(6)』
大学入試共通テストまで、あと45日!
公立高校入試まで、あと97日!
第三回基礎学力テストまで、あと42日!
中学校別:基礎学平均点情報ページは、コチラ!
出版記念セミナー:「高校受験への解決策」詳細はコチラ!
では、本日は「地学分野」の残り、
中2地学の対流の内容の分析をしたいと思います!
いってみましょう。
大問4 中2地学 対流
まずは、この問題を解くための前提知識がなければ全く手が出ない
実験からデータを読み解く系の問題でした。
【前提知識】
砂と水の温度変化に関する知識
・砂は、温まりやすく冷めやすい
・水は、温まりにくく冷めにくい
空気(水分)の温度による動き方に関する知識
・温められた空気は上昇し、冷たいものの上に移動する
・冷えた空気は下降し、暖かいものの下に移動する
(1)次の表1は[実験1]の、表2は[実験2]の測定結果である。表1、表2のa〜dのうち、砂に当てはまるものをすべて選べ。
表やグラフを資料として与えられたときには、
必ずデータの変化を目に見えるように計算しておきましょう。
矢印で示したデータは、じゅくちょーが加えたものです。
こうすることで、変化の度合いが一目で分かります。
どちらともの一気に大きく温度変化しているものを指摘すればOKです。
答えは、「b, c」ですね。
(2)[実験3]で、しきり板を静かに上に引き抜いたときの水そうの中のようすをX群のア, イから、また、暖かい空気と冷たい空気の密度の大きさの関係をY群のア〜ウから、最も適切なものをそれぞれ1つずつ選べ。
X群:
ア Aの空気は水そうの下部でB側に移動し、Bの空気は水そうの上部でAに移動した。
イ Aの空気は水そうの上部でB側に移動し、Bの空気は水そうの下部でAに移動した。Y群:
ア 暖かい空気は冷たい空気より密度が大きい。
イ 暖かい空気は冷たい空気より密度が小さい。
ウ 暖かい空気と冷たい空気の密度は同じ。
さぁ、これも良問です。
空気より軽いという言葉を、「密度」を使って言い換えられるか問われています。
X群では、冷たい空気のAがどのように移動するかを問われています。
上記の条件で考えると、すぐに下部から移動することが分かります。
問題は、Y群ですね。
空気は暖められると上昇します。
上昇するということは、密度で考えると小さくなるから上昇するわけです。
よって答えは、「ア、イ」ですね!
(4)徳島のある地点で午前9時に気象観測を行った。その結果、雲量は7、風力は4であり、雨や雪は降っていなかった。また小さなこいのぼりを用いて、図1のような装置を作り、方位磁針で東西南北を合わせて置き、風向を観測した。図2は、観測時のこの装置の様子を真上から見た模式図である。この時の観測結果をもとに、天気記号、風力、風向を天気記号を使って解答用紙に表せ。
まずは、雲量7は「晴れ」です。
風力4も図示する上では簡単な方ですね。
あとは風向ですが、こいのぼりを用いたのが厄介です。
風向は、『どちらから風がその地点に吹いてくるか』を示したものです。
よって、こいのぼりの流れている方向の逆向きが『風向』になります。
ここで騙された生徒が多かったみたいですね。
これは下の図のようになります(ちなみに要注意の風向1も示しています)
(5)気圧を測定したところ、気圧計の針は1022を示していた。気圧の単位をアルファベットを用いて書け。
これも単純な知識系の問題とも言えますが、
実際の知識と多分野への変換を求める問題であるとも言えます。
とにかく、今回の第二回の基礎学では
一筋縄ではいかないような問題のオンパレードでした。
答えは、「hPa(=ヘクトパスカル)」です。
大文字と小文字でのミスが多かったようですね。。。
さて、地学が終わりました。
残すところは物理のみ!
明日で一気に2つの分析ができればいいのですが。。。
ちゃん♪ちゃん♫
学校