『2021年度 第二回基礎学「理科」の問題分析(5)』
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では、本日は「地学分野」の分析に入ります!
中1地学の堆積岩の内容は非常に簡単でしたが、
中2地学の対流の内容は、なかなか難しかったです。
見ていくことにしましょう!
大問3 中1地学 堆積岩
ハンマーで岩石を割り、割った部分をルーペで観察し、岩石標本と比べながら分類した。まず、①細かい粒の中に角ばった粒が見られるものを凝灰岩とした。次に岩石の組織の違いから花こう岩と流紋岩を区別した。砂岩、れき岩は岩石をつくる( ② )の違いによって区別した。また、残った岩石は、③石灰岩かチャートのどちらかであると考え、薄い塩酸をかけて区別することにした。調べた結果より、この岩石は石灰岩であると判断した。このようにして、数種類の岩石は、凝灰岩、花こう岩、流紋岩、砂岩、れき岩、石灰岩に分類することができた。
(1)下線部①について、凝灰岩は何が堆積してできたものか。
これは単純な知識を問う問題です。
答えは、「火山灰」ですね。
ですが、凝灰岩に関連する知識はまとめて知っておくことがいいでしょう。
凝灰岩は、柱状図で地層の年代やずれを特定するための
「鍵層」と呼ばれるものとなります。
なぜ、鍵になるかという理由を問われる問題もあります。
「火山からの噴出物は、同時期に広範囲に堆積した層となるから」と答えられればいいでしょう。
(2)下線部①について、凝灰岩を含む地層があれば、遠く離れた場所でも地層を比べる時の手がかりになる。それはなぜか。
あ、先ほどの追加情報が問題となっていましたね(笑)
答えは、「火山からの噴出物は、同時期に広範囲に堆積した層となるから」ですね。
(3)( ② )に当てはまる語は何か。次のア〜エから適切なものを1つ選べ。
ア 粒の形
イ 粒の色
ウ 粒の種類
エ 粒の大きさ
これはもちろん、「エ」となります。
ちなみに、覚えておくべき粒の大きさがあります。
真ん中の粒の大きさとなる砂岩の大きさです。
「0.06mm〜2mm」が砂岩となり、
「0.06mm未満」が泥岩で「2mm以上」がれき岩です。
ということで、砂岩だけでOKですよね。
(4)下線部③について、うすい塩酸をかけたときの、石灰岩、チャートのそれぞれの様子について書け。
これも単純な知識系の問題です。
答えは、「石灰岩:気体が発生する、チャート:変化なし」です。
ちなみに、かなり前の問題になりますが
石灰岩とチャートの成分を問う問題がありました。
石灰岩:炭酸カルシウム(二酸化炭素とカルシウムでできたもの)
チャート:二酸化ケイ素(この成分を持つ生物の死骸などが堆積してできた)
今後、もしかしたら役に立つこともあるかもしれませんよ!
(5) 砂岩やれき岩をルーペで観察すると、丸みを帯びた粒が多く見られた。このような形の粒が見られる理由は何か。「運搬」という語を用いて説明せよ。
中1地学に関しては、単純な知識を問う問題で固められていました。
この記述問題もよくあるパターン問題ですね。
答えは、「流水により運搬される過程で、角が丸く削られたから。」です。
流水による侵食の作用の問題は、
最近では川がどのように削られ蛇行していくかを問う問題などがあり、
思考力と絡めて出題されることもあります。
参考書などに目を通し、簡単だったからといって
スキを生まないように入試本番までに
知識のアップデートを図っていきましょう!
さぁ、中1地学は簡単だったと言えるかもしれませんね。
次回は、中2地学の天気の分野です。
今回の「対流」に関しては、新教科書になってから
かなり難しくなった印象があります。
大気圧も同時に出題されるようになり、
中2の地学はかなりハードになりましたから。
ちゃん♪ちゃん♫
学校