『2021年度 第一回基礎学「英語」の問題分析(2)』
持病のヘルニアが暴発してしまい、
緊急で欠勤してしまったじゅくちょー。
基礎学の平均点情報も集めなければならない中、
満身創痍で頑張らねばなりませぬ。
今日のメインは、大問4の文法表現問題です。
リスニングに打って変わって、
めちゃくちゃ簡単な問題でした。
ここで間違うなら、上位校は厳しいと言わざるを得ません。
いつもと同様、「なんとなく」というフィーリングではなく、
自分の解答に対して根拠を指摘できる状態で
答えを選択できるようにしていきましょう!
大問4-(1) 適語選択問題
この大問4は、なんとしても満点で通過したいところですね。
(1)<a>
We’re going to go to Kita Park to play soccer next Sunday.
How will the ( ) be there?
ア:vacation
イ:weather
ウ:season
エ:sport
間違える方が難しいような問題ですが、
『つばさ』の生徒の中にはいました。
なぜ間違ったのか、原因を追求していくと
「一行目に “soccer” と書いてあったから、”sport” と思いました。」
という意味不明な言葉が返って来ました。
答えは、もちろん「イ」の “weather” です。
この生徒は英語の学力は間違いなくついているのです。
その証拠に、後半の長文の難解な問題は普通に正解しています。
しかし、このような「全く根拠のかけらもない解き方」や
「目に入って来た単語に反応して答える」ような解き方をしている生徒は、
年々増えて来ているように感じます。
ブルースリーは、かつて映画の中でこう語りました。
「Don’t think. Just feel!」
残念ながら、学問をする上では全くもって
受け入れられない指導法となるでしょう。
(1)<b>
I came here from Tokushima City.
It ( ) about two hours by bus.
ア:made
イ:found
ウ:saw
エ:took
これも間違える方が難しいような問題ですが、
やはり『つばさ』の生徒の中にはいました(笑)
同じくなぜ間違ったのか、原因を追求していくと
「徳島市から来たって書いてあったので、バスで観光を2時間したと思って “saw” にした。」
これまた、意味不明な言葉が返って来ました。
では、主語の “it” を明らかにしなかったのでしょうか?
この “it” は意味で考えると「意味を持たない」主語です。
そうです、時刻や時間などを表す形式主語です。
こう考えると 「エ」の“took” を用いて「バスで2時間かかった」が
当然の答えと考えられるはずです。
生徒のミスは、こちらの教務力を上げるための宝庫です。
しかしながら、「根拠を考えず解いてしまう」という
悪癖的なものはどう指導しればいいのでしょうか?
悩ましいです。
大問4-(2) 適文選択問題
(a)
A : Do you think it is a good idea to go abroad to study another language?
B : ( ) If we go abroad, we can use it every day.
A : I think so, tooア:Yes, it is.
イ:No, it’s not.
ウ:Yes, I do.
エ:No, I don’t.
“Do you ~?” から始まっている疑問文なわけですから、
答えは、”Yes/No, ~.” になる以外は基本的には考えられません。
答えは、「ウ」ですね。
(b)
A : My friend in America is going to visit Japan. Do you know any good places to visit in Tokushima?
B : Yes, I know some good places. How about going to Mt. Tsurugi?
( )
A : No, but I know it’s the highest mountain in Tokushima.ア:Is your friend famous?
イ:Do you know this mountain?
ウ:Can you tell me about the mountain?
エ:Have you ever been there?
解答以外の答えは、ギャグのような雰囲気となりますね。
もちろん、「エ」です。
(c)
A : What are you looking for, Akira?
B : I’m looking for my cup. I used it last Sunday, but I can’t find it.
A : ( )
B : Well… oh, I used it in my room.ア:When did you use it?
イ:Where did you use it?
ウ:Why did you lose it?
エ:How did you lose it?
うーん、これも間違う方が難しいですかね。
答えは、「イ」ですね。
(d)
A : You look so happy. What happened?
B : I’ve finished making a birthday card for Mari. I’ll give it to her tomorrow.
A : Wow, it’s so nice! She’ll like it.
B : Thank you. ( )ア:I’m glad to hear that.
イ:I don’t want Yumi to see it.
ウ:My birthday is in March.
エ:I will try to make it again.
おそらく選択肢を作ってらっしゃる方は、
ニヤニヤしながら解答を作っているのではないでしょうか?
「イ」の選択肢など、本番中に見てしまうと爆笑ものですから(笑)
答えは、「ア」ですね。
(3) 並べ替え問題
大学入試における並べ替え問題は、
かなり高難度の文法の複合問題となっています。
単純な1つの特徴的な文法の並べ替えだけでなく、
特殊な文法の重ね合わせという側面が強くなります。
では、徳島での並べ替え問題はどうでしょうか?
(a)
A : Thank you for showing me the picture of your party, Emi. There are many children in the picture. Who is your sister?
B : ( ア: the イ: is ウ: tallest エ: one ) my sister.
不定代名詞の “one” の使う位置がポイントとなりますね。
そもそも “one” は、どのような役割として用いられるのでしょうか?
じゅくちょーは、
『「一度出てきた同じ種類で別の1つのもの/人」を指すときに使うよ』
と教えます。
この場合は、先に出てきた “children” の中の1人である “child” を指しますね。
では、“one” が出て来た場合に分からなくなってしまう生徒は、
“one” の中に具体的に指している単語を代入してみると分かりやすくなるでしょう。
と、いうことは
” The tallest child is my sister.”
という文章が浮かび上がってくるはずです。
答えは、「ア→ウ→エ→イ」となりますね。
特段、難しいということもありません。
(b)
A : Mom, you look busy. What can I do?
B : Thank you. Please ( ア: help イ: cook ウ: dinner エ: me ).
いやはや、ついに登場しました!
新学習指導要領の “使役動詞” の「原形不定詞構文」です!
いや、びっくりしました。
高校生の中にも、使役動詞は “make/let/have” の3つしか覚えていない人もいると思います。
ここでいきなり “help” をチョイスするとは、
今年の策問グループには痺れますね。
もちろん、並べ替えになっていることで難易度はかなり低いのですが、
” (Please) help me cook dinner.”
となり、答えは「ア→エ→イ→ウ」となりますね。
大問4 考察
使役動詞の原形不定詞構文には驚きましたが、
大問4全体の難易度は非常に簡単になっていました。
例年通りと言えば例年通りです。
こう考えると、第2回以降も
新学習指導要領の内容の問題が出題されることは
十分に考えられます。
例えば、第3回では仮定法もありえるかもしれませんね。
明日以降は、長文の解説となります。
じゅくちょーの腰の状態次第で、どうなるか分かりませんが。
(今も座ってpcに向かっているだけで、
脂汗が滲み出るほど痛いのです。。。)
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