『2021年度 第一回基礎学「理科」の問題分析(1)』
さて、問題が手に入りました。
まだ生徒たちには返却がされていないようですが、
問題だけは返却されたということで、
まずは理科から問題分析を行なっていきます。
最初に、出題内容から確認していくことにしましょう。
この出題内容から判断すると、
生物に関しては昨年と同じ単元が出題されています。
中1内容も中2内容もです。
これは社会の範囲でも言えることで、
昨年も北海道が出題されましたが、
今年も出題されており、セオリーからは離れているのです。
まぁ、傾向と対策に関しては
当たればラッキー的な考えですのでいいとして、
その難易度や出題傾向に焦点を当てることにしましょう。
第一回は、端的に「普通〜やや簡単」だと言えると思います。
今回は、「物理分野」と「生物分野」の分析を行います。
大問1 中1生物 植物の体とつくり
令子さんと和夫さん、そして先生の3人でアブラナの花のつくりの観察をしている会話文からの出題。
今回の基礎学では、会話文形式の問題が8題中3問の出題となっています。
(1)図のA~Dが示す各部分を、花の外側にあるものから順に記号で答えよ。
これは単純な知識問題となっており、非常に簡単な問題です。
外から「がく」→「花弁」→「おしべ」→「めしべ」となります。
よって、「C→A→D→B」ですね。
(2)アブラナは、花弁が一枚一枚離れている。アブラナのように、花弁が離れている植物を、次のア〜エから1つ選べ。
【 ア ツツジ イ エンドウ ウ アサガオ エ タンポポ 】
「離弁花類」という単純な一問一答ではなく、その知識からつながる関連知識を尋ねる問題です。
もちろん、答えは「イ」ですね。
ちなみに、見た目の印象では、タンポポは離弁花類っぽいですよね?
ですが、タンポポと実はヒマワリも合弁花類なんですよ!
(3)下線部①の名称を書け。
下線部①は本文中の「めしべの根もとのふくらんだ部分」という言葉です。
案外、こういう聞き方をされると「胚珠か!」と脊髄反射をしてしまうことがあるかもしれません。
もちろん、答えは「子房」ですね。
(4)[会話文]の( a )に適切な語を書け。
先生:そうです。その小さな粒を胚珠と言います。受粉が行われれと、やがて、めしべの根もとのふくらんだ部分が成長して( a )になり、胚珠は種子になります。アブラナのように、花を咲かせて種子をつくり、子孫を残す植物を種子植物と言います。
はい、答えは「果実」ですね。
(5)下線部②について、次の□の( b )に適切な語を書け。
種子植物は( b )植物と裸子植物に分けられ、アブラナは( b )植物に分類される。
もちろん、答えは「被子」植物ですね。
(6)裸子植物の花のつくりは、( b )植物の花のつくりと比べて、どのような特徴があるか。「胚珠」という語を用いて簡潔に書け。
これは、非常に『国語的な』問題になりました。
もう一度問題文に、チェックを入れて読んでみましょう。
(6)裸子植物の花のつくりは、( b )植物の花のつくりと比べて、どのような特徴があるか。「胚珠」という語を用いて簡潔に書け。
ここでも脊髄反射的に、「胚珠がむき出しになっている」と答えてしまった子はいませんね。
「被子植物の花のつくりと比べて」という指示がありますから、極力被子植物の指摘をした上で、解答することが求められているはずです。
よって、答えは、
「被子植物は、胚珠が子房で包まれていることに対して、裸子植物は胚珠がむき出しになっている」と答えることが求められているように感じます。
もちろん、国語の教科ではないので、ここまで必要かどうか分かりません。
ですが、設問に書かれている指示に正確に答えるという意識を持つことで、これから先の小論文や現代文(これからは論理国語)の対策になると思われます。
少し、長くなってしまったので、本日はここまで。
というより、土曜日は指導で忙しすぎます。。。
明日の日曜にでもじっくりと腰を据えて書かせていただきますね。
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