『とある国語の採点風景』
大学入試共通テストまで、あと283日!
公立高校入試まで、337日!
毎日、国語の採点をしています。
その採点風景の一コマを抜き出してみたいと思います。
そんな感じで授業してるんだなー、と
想像しながらお読みいただければ幸いです。
<以下の文が傍線部となっている問題を解説しているシチュエーション>
「百合子は、恐る恐る2度目の新しい家族となるかもしれない子犬に手を伸ばした」
塾長:「この傍線部の中で、なくなると意味がだいぶ変わるところはどこ?」
生徒:「うーん、【恐る恐る】でしょうか?」
塾長:「ほうやな。どんな表現で書き換えられる?他の文章と紐付けてな。」
塾長:「【優しく】で書き換えられます。」
阿部:「ほうかな? ほれなら、『恐れ』が感じられなくない?」
生徒:「確かに。では、【ためらいながら】は大丈夫そうですね。」
阿部:「いいね〜。ほな、なんでこの言葉をわざわざ入れたんと思う?」
生徒:「うーん。。。」
阿部:「ほなさ、【2度目】って言葉はなんであると思う?」
生徒:「1度目があったってことですか?あっ!死んだのか!」
阿部:「ほな【恐る恐る】をわざわざ書いてる意味が見えてくることない?」
生徒:「前の犬が死んでまだツラいけど、前に進もうとしている様子かな。」
塾長:「そうそう!そんなことが、たった1行の傍線部から読み取れるわけよ。」
生徒:「あ、今傍線部を解釈した内容まんまの選択肢がありますね。」
塾長:「やろ?どうやって選択肢を作っているか分かるでしょ?」
生徒:「ああ、なんとなくじゃなくて、明確に国語の答えって分かるようになってるんですね!今まで、ずっとなんとなくで答え選んでました(笑)」
国語の問題策問者が、
どうやって設問を文章の中から選んで
どうやって選択肢を作成しているかが
よくわかる一コマですね。
じわりじわりと、
読解力が高まっていることを感じます。
早速、全学年の基礎学力テストの
国語を解いてもらった生徒もいます。
根拠をもって、確信して回答を選べたと
嬉しそうに語ってくれた生徒もいました。
はたまた、実践問題となると
毎日やっているような解き方ではなく
いつもの自分のやり方に戻ってしまい
間違いを連発して反省しているものも(笑)
解き方、考え方の習慣化が大事ですね〜!