明日は、母の日

 

 

1905.5.9に、アン・ジャーヴィスが天に召されました。

このアンは、1852年に教会の牧師と結婚し、社会活動家としても活躍しました。

1858年に「母の日ワーク・クラブ」を結成。

病気で苦しんでいる人たちを助けるための募金活動や、

病気予防のため牛乳や食品の検査など、公衆衛生に努めました。

 

南北戦争(1861-1865)が始まると、「母の日ワーク・クラブ」は中立を宣言。

南北双方の負傷兵の看病に専念しました。

戦争終結間際、彼女は戦争で傷ついた人々の心を癒そうと、

今度は「母の友情の日」を企画。

政治に関係なく南北双方の兵士や地域の人たちを招き、

大混乱の恐れがあったにもかかわらず、大成功を収めたのでした。

 

 

アンは戦争や病気で8人も子供を失っています。

2人残された子供の内の一人がアナという名で、もう一人は盲目であったそうです。

彼女は早くに夫を亡くし、女手一つで娘たちを育て上げました。

教会学校の教師としても多くの子供たちに愛情を注ぎ込んだのでした。

 

アンが召された時、悲しみに包まれた子どもたちは、

「アン先生が召された日に教会に集まろう。

そしてその時に娘さんのアナさんを呼ぼう」と相談したのです。

そして、アンの死後2年経った1907.5.12に子どもたちは集まり、

娘のアナも母の好きだったカーネーションを飾花し、母を偲んで記念礼拝をささげました。

 

アナの母アンへの想いに感動した人々は、母をおぼえる日の大切さを痛感したのでしょう。

翌1908.5.10には同教会に470人の生徒と母親達が集まり、最初の「母の日」を祝ったのです。

アナは参加者全員に、母が好きであった赤いカーネーションを手渡しました。

アナは、自分の通う教会にも働きかけ、5月第2日曜日に「母の日」礼拝が行いました。

このことが列席者一同に大きな感動を与えました。

参列していた、後にデパート王と呼ばれる実業家のジョン・ワナメーカーは、

自社の店頭で母に感謝する会が盛大に催したのでした。

 

その後、アナはジョン氏と共に大統領・議員・企業家たちに働きかけ、

「母の日制定キャンペーン」を開始。

その甲斐あって1911年頃には殆どの州で「母の日」が祝われるようになったのです。

現在では、5月第2日曜日を国民の祝日「母の日」と制定されています。

 

ちょっとした小ネタですが、クリスチャンのじゅくちょーならではのものかもしれませんね！

ちゃん♪ちゃん♫