端的に、総論を申し上げます。
ごく普通レベルです。
第一回、第二回と、簡単なレベルでした。
第二回は条件英作が難しかったですが。
第三回は、何から何まで普通の問題でした。
どーも、塾講師歴17年、37歳3児のパパで認定心理士、上位公立高校受験・国公立大学受験専門塾、じゅくちょー阿部です。
大問1:絵と質問に答えるリニスング
最近の基礎学では、リスニングの大問が3題となりました。
第二回のときにも書きましたが、そのせいなのか逆に簡単になっています。
英語で聞かれた質問に、英語で答える英作文形式が入り、これがまた簡単なのです。
(1)の質問1は、天気予報の内容を聞き取り、絵を選ぶ問題。
なんの引っ掛けもない簡単な問題でした。
(1)の質問2は、スポーツの説明を聞き、どのスポーツか絵を選ぶ問題。
ここを間違うとヤバいでしょう。
(2)の場面Aは、電話で誕生会のお誘いをし、待ち合わせ時間を選ぶ問題。
時間表現が2つ出てきますが、”meet” の方を聞き取れば問題なし。
(2)の場面Bは、道案内中の会話に続く言葉を推測し選ぶ問題。
最後の「そこから何線に乗ればいいですか?」の表現を、徳島の中学生が理解できるかどうかが鍵ですかね(笑)
列車に乗って乗り換えなどを経験したことがない生徒も多いでしょうから。
と、いつも通りの簡単さでした。
中2の基礎学のリスニングの難しさに比べると、驚きの親切さだったように感じます。
大問2:スピーチを聞いて後の問いに答えるリスニング
今までは、リスニングが大問2まででした。
ですから、ここのボリュームは多く、非常に難しいときもありました。
大問3ができたことで、時間的制約があるらしく、だいぶ文章が短くなった印象です。
マイクの神戸旅行の内容のスピーチ文。
(1)は、「いつマイクが日本に来たか」という質問。
そのまま答えてくれていたので、簡単でした。
(2)は、「マイクはどこで素敵なレストランを見つけましたか」という質問。
これも、「動物園の近くで」と普通に語っていました。
(3)は、「マイクのスピーチで、どれが正しい内容か」という質問。
ここだけが、少しだけややこしかったですが、難しいわけでもありません。
最後だけ少しひねりを効かせていましたが、それでもおおかた簡単でした。
大問3:英問英作文のリスニング
今年の基礎学から導入されている形式。
英文聴き、最後の質問に対して英作文で答える問題です。
何も難しくはありません。
質問は、
“What did you do during winter vacation?”
「冬休みの間に、あなたは何をしましたか?」
字数指定もなく、1文で答えられればOK。
例えば、
“I studied English every day.”
で、十分満点です(笑)
ここは、点数ゲット問題でした。
大問4:語句・会話文・整序文の文法問題
英語が苦手な生徒にとっては、ここの分野であってもミスが出るのでしょう。
上位校を目指す生徒にとっては、数学でいう大問1のような位置付け。
ギャグのような問題もあります。
(1)の(a)(b)は、語句選択問題。
(a) “It was rainy this morning, so I ( ) to school by bus.”
ア did イ took ウ met エ came
(b) A: Do you know ( ) to make takoyaki?
B: No, I don’t. I’ve never made it.
ア how イ why ウ what エ who
これが、中3の基礎学でも出される問題レベルです。
(2)の(a)(b)(c)は、会話選択問題。
(a) A: How do you say this word in English?
B: ( ) Let’s ask Mr. White.
ア I don’t know. イ I like it.
ウ Yes, I do. エ No, I don’t.
なぜ、ホワイト先生に尋ねよう、と言っているか考えればわかりますね。
(b) A: You look very sad. What happened?
B: I lost my bag. I’m looking for it now.
A: ( )
B: Oh, thank you.
ア I’ll take it. イ I’ll go home.
ウ Shall I help you? エ Can you help me?
アとイは、問題外。
ウかエで、間違ったなら、主語を見ていないことが原因です。
「誰が行う行動なのか」に常に注目して文章を読みましょう。
(c) A: May I speak to Koji, please?
B: I’m sorry, he’s out now. ( )
A: No, it’s OK. I’ll call back later.
ア Can I leave a message?
イ Do you want to take a message?
ウ Can I call him back?
エ Do you want him to call you back?
Aは、「いいえ、大丈夫です。あとで自分が掛け直します。」と答えています。
ということは、「Kojiにあとで電話をかけ直して欲しい?」を選ぶ。
(3)の(a)(b)は、語句整序問題。
整序問題は、文法の中でも少し難しめのものが出題される傾向です。
(a) A: Excuse me? Could you ( where / is / the library / me )?
B: Sure. Go straight and turn right. You’ll see it on your left.
間接疑問文の問題ですから、疑問詞+主語+動詞の順番を間違わなければOKです。
(b) A: Is that your sister?
B: No, the girl ( is / to / listening / music ) my sister, Tomoko.
現在分詞の形容詞的用法ですから、説明したい”girl”の直後に分詞を持って来られれば、OKでしょう。
問題レベルとしては、定期テスト〜実力テストレベルの文法問題です。
ひねりも特になく、過去の問題と比べても簡単な方の出題形式でした。
本日は、ここまで!明日は、長文3つの分析をします!
残りの3つの長文は、冷静に分析すれば「普通レベル」です。
注意すべきは、「簡単」というわけではなかったということ。
例えば、文章を読まずに前後関係だけで解けるほど甘くはありません。
そして、長文自体は読みやすくても、設問の文章レベルはまずまずのレベルです。
設問を長文と同じような読み方で、ささっと読むならミスが出るでしょう。
詳しくは、また明日。
明日で、各中学校の成績も全部で揃いますね〜(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
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