数学と社会は分析は割愛させていただいて、今回の基礎学の総論として考察してみたいと思います。
決め手は、『立体思考』であったと感じますかね!
どーも、塾講師歴17年、36歳3児のパパで認定心理士、じゅくちょー阿部です。
『立体思考』って?
じゅくちょーの勝手な造語です。
例えば、こんな問題を考えてみてください。
さぁ、みんなで考えよう!
(少なくとも1分はグッと深く考えましょう!)
スクロールすると、答えが見えますのでご注意を(笑)
答えは、正四面体でした!
与えられた知識、覚えた知識があるとします。
それを、「響き」や「音」だけでしか覚えようとしない学び方をしている生徒に最近はよく出会います。
例えば、「金棒」という言葉を覚えたとします。
必死で漢字と読みを覚えて、それだけで終了。
絵を見ても、「金棒」だとは理解できるわけもなく。
漢字のつくりを見れば、金属製の棒であることは分かるはずですが、それさえも『考えもしない』。
これで、「自分は勉強しているのに成績は伸びない」と勘違いして嘆く。
「高い授業料払っているのに、この塾は全く伸ばしてくれない」とイタい感じになる。
知識は、『多面的』な構造をしています。
知識を言葉の響きだけで覚え込むのは、脳の記憶に点というシミを付けるようなものです。
点を線とし、線を面とする。
このような考え方を、私は『立体思考』と読んでいます。
思考力・判断力・表現力
文部科学省は、これからの新時代の教育に求められるものを「思考力・判断力・表現力」としました。
これは、従来型の詰め込み教育を決して否定するものではなく、『質』の変化を求めたものです。
やればいい、解けばいい、丸が入ればいい。
これらはタブーの時代となったことを、親世代も子世代も肝に命じなければなりません。
では、どうすればいいのか?
それは、普段からの「言葉」を変えていく必要があるでしょう。
思考は、言葉で行われます。
これは口に出した言葉という意味だけではなく、脳内で思考として使用される「言葉」もさします。
人間の言葉の習得は、親から、そして周囲からかけてもらった「言葉」で決定します。
子どもたちが、仮に思考を削がれるような言葉かけを受け続けてきたらどうでしょう?
周囲から受ける言葉が、指示と命令だけ。
自分の考えや気持ちを尋ねられなかったとしたら、どうやって考えればいいのでしょう?
自分の考えを殺し、指示と命令だけに従うだけの思考。
ただ一点突破のみの思考法。
それが先の、点を塗りつぶすだけのような学習法に繋がりはしないでしょうか?
いま一度、言葉を見直そう!
あなたが子どもなら、受けてきた言葉を見つめ直してみましょう。
あなたが保護者なら、かけてきた言葉を見つめ直してみましょう。
基礎学の問題は、あなたに問いかけています。
「さぁ、問題を解くための材料を用意したよ。
玉ねぎとにんじん、お肉とじゃがいも、まな板と包丁だ。
あと、何があればどんなものを作れるだろうね?」
点を線に。線を面に。
立体的に答えを導く時代となったのです。
思考停止では、メシを食える時代ではなくなりましたよ。
あぁ、カレーが食べたくなってきたなぁ(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
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