スキンシップには種類があります。
そして、子どもの発達に大切になってくる
2つのスキンシップをご紹介しましょう。
- 言葉のスキンシップ
- 肌のスキンシップ
言葉のスキンシップ
次女の言語聴覚士さんとの訓練を
見学させていただく機会がありました。
「やはり、プロはすごいな」と。
一つ一つの声かけに段階があり
その段階ごとに意味があるからこそ
どの段階までは理解でき、
どの部分に課題があるかを
明確に見つけることができます。
「じゃ、〇〇してくれる?」
「次に、〇〇をこちらに移してから
●●をあちらに移してね。」
「最後に、〇〇を〜してから
●●を…して、△△を〜して
▲▲を…してください。」
何に対して、どうすれば良いかの指示が
明確になされています。
明確だからこそ、どの言葉と行動が
繋がっていないかも分かります。
言葉と意味が繋がって初めて
生きた語彙となり、理解が可能です。
国語指導をしている中で、
中学生でも高校生でも
4年生内容の「重文」と「複文」の
判断ができないことに驚かされます。
ある言語心理学者によると、
「重文」と「複文」の理解は
家庭の中で使われる自然な会話の中で
体得されることが多いとありました。
イギリスの教育心理学の研究では
家庭の中で「アレをああしといて」や
「コレをこうしといて」などの
指示代名詞が多い家庭では
学力水準が優位に低くなる研究発表もあります。
子どもに読み聞かせが良いとされるのは
美しい言葉や言葉のプロが紡いだ
複雑な言葉に自然と親しめるからなのかもしれません。
親世代もスマホやPCとにらめっことなってしまい
子どもたちと豊かな会話をする機会も
減っているとも考えられるでしょう。
最近、あなたはお家の人と
どんな言葉を交わしたか思い出せますか?
「指示」や「命令」は会話ではありません。
主語や述語を明確に使い、
目的に到達するための建設的な会話を
いつ行なったでしょうか?
このような経験が溢れるように思い出せるなら
国語に関してあまり困っているとは
考えられません。
まずは、ご家庭で国語の土台となる
『会話』や『対話』をしてみては
いかがでしょうか?
肌のスキンシップ
子どもの心身の健康に重要なものとして
『体幹』が挙げられます。
体幹が整っていなければ、
まず座ることができません。
じっとしていられないのです。
じっとしていない状態で
文字を見る、話を聞くということは
情報が過多となり処理が複雑になります。
体幹を鍛えるには、様々な方法がありますが
その一番最初となるのは
肌のスキンシップです。
意識的に触れる場合と
無意識的に触れるとでは
違いがあります。
自然と背中をさすることや
お膝に乗せて肌と肌が触れ合うこと。
寝るときのトントンや
痛いの痛いの飛んでいけなど。
触れ合うことの情報が「快」であると
神経が学習することで、
椅子に座ることやペンを持つことなどの
肌刺激が「不快」であるとは
なりにくくなるのです。
何気なくする愛情表現には
科学的根拠があることに
驚かされますね。
私たちの科学が発展すればするほど、
当たり前だったことが「悪癖」であることも
判明すると同時に、
「最高の習慣」であることも証明されます。
学習をしていくことにおいても、
「最高の習慣」を科学的に意識することで
そのことを『当たり前化』していくことが
大切なのかもしれませんね。
まぁ、じゅくちょーの悪癖は
意識してもなかなか直らないことも多々ありますが(笑)
ちゃん♪ちゃん♫