例えば、『速さ』。
『速さ』って何を表したものですか?
この質問に、「距離÷時間」と答えるなら
最悪の学び方をしていることになります。
最近、中3受験生を指導してる中で、
「1kgって身近にあるもので、どんなものがある?」
と聞くと、
まったくトンチンカンな答えが返ってくることが
多くなってきました。
水1L=1kg という概念が
体験を通して「一致していない」ことで
牛乳パックや、ペットボトルなどの
例が出ないのです。
そして、『速さ』です。
『速さ』を初っ端から公式で教えられたのなら
それはこの先の不幸の始まりかもしれません。
大事なことは、「距離÷時間」を通して
『どのような意味の値』が求まるのかを
知っていることが大切なのです。
では、割り算なのですから、
「距離÷時間」を計算すると
どんな値が導き出されるかは
小学4年生以上の人なら分かる訳です。
さぁ、どうでしょうか?
少し考えてみましょう!
では、答え合せをしてみましょう!
「距離÷時間」で求められるものは、
『単位当たり量での距離』です。
は!?意味がわかりませんね。
こう言い換えてみましょう。
『1秒間で、どれだけ進んだか:これが秒速』
『1分間で、どれだけ進んだか:これが分速』
『1時間で、どれだけ進んだか:これが時速』
これらを表すものが、『速さ』と呼ばれるものです。
「ヒュン」でも「シャッ」でも「ビュー」でもなく
目の前にちゃんと表すことができる、
れっきとした「距離や長さ」なのです。
高校ではほとんどの場合、秒速を基準に物事が計算されます。
よって、『1秒でどれだけ進んだか』が速度=v
となる訳ですから、物理の波の計算式である
v(波の速度) = f(周波数) × λ(波長) も
(1秒間に波がどれだけ進むか) =
(1秒間に波が何回波打つかの回数) ×
(1回波打つとどれだけの長さになるか)
と、置き換えることができます。
そうです。小学3年生レベルの算数です。
こう考えると、この公式は
当たり前のことしかしていないですよね?
ゲロが出そうなほど、簡単ではありませんか?
これを「難しい」という言葉を使うこと自体
誤りであることに気づくでしょうか?
意味で考えないこと。
これがどれだけ後々になって
学習の弊害になるのか。
このことを考えないまま
指導という名の一種の虐待をしている方も
世にはいらっしゃるのかもしれませんね。
令和時代。時代は新しくなりました。
これからの時代の学び方は
『意味』を聞かれる時代です。
計算だけできても、公式だけを覚えていいても
それらの『意味』が根本から分からなければ
意味がないのです。
だからこそ、言葉が大切です。
だからこそ、言葉を数式へと読み解く
読解力が必要であり、
その土台となる論理力こそ
これからの学力の土台となるのです。
でも、国語英語専門塾の塾長が
物理を語ってはダメですよね。
な〜んちゃって(笑)
ちゃん♪ちゃん♫
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