ジャネーの法則とは、
「人間が感じる時間の長さは、年齢と反比例の関係にある」
というものです。
たとえば、10歳の子どもにとって
1年の長さは人生の10分の1ですが、
40歳の大人にとっては、
1年の長さは人生の40分の1の長さに過ぎません。
このルールに当てはめると、
40歳の大人の1時間は、
10歳の子どもにとっては4時間に相当します。
このぐらい、大人と子どもの時間の感じ方には
大きな差があるのです。
そして、大きな問題があります。
子ども自身が、時計を見て
『何時になったら〇〇をする』という
習慣化ができていなければ、
大人や親の論理での時間の流れの中で
「早くしなさい!」「もたもたしない!」「さっさとする!」
という、『ことばのアラーム化』現象が起こり出します。
親から言われてやっとスイッチが入り、
動き出す現象のことです。
身に覚えがありませんか?
自分で時間を決め、時間を見て過ごし、
自分で逆算し、自分で準備を整える習慣。
これが育っていなければ、
学習はもちろん生活においても支障がでてきますね。
もっと悪循環は、
「早くしなさい!」と言われることで動き出す
ルーティン化になってしまうことです。
これが、
自分で決められない、自分で動き出せない人間の
作り方です(笑)
レシピは非常に簡単ですよね?
『つばさ』では、
子どもたち一人一人と話し合い、
曜日も時間も内容も宿題も
全て自分で決めていきます。
ただし、目標設定と目的意識から
逆算して決めていきます。
もしそれが無いなら、
「目的地もないのに、とりあえず全力で走り続けろ!」
と、子どもたちに言うようなものです。
もうお分かりになると思いますが、
周囲の大人が子どもたちに対して
「早く!」を言い続ければ言い続けるほど、
子どもはアラームがなるまで安心してグズグズし
時間を守らず、行動を起さないものなのです。