『要約』するとは、文章のポイントを短くまとめて示すこと。
または、長い文章のポイントを短くまとめて示した文章のことです。
もう少し具体的にしてみましょう。
- 元の文章をポイントを含んでいること
- 長さの短い文章であること
- 全体が文章としてまとまっていること
簡単なようでいて、実は簡単じゃない『要約』。
最も重要なことは、『ポイント=要点』がどこであるか分かることにあります。
「要約力を高めれば、読解力が伸びる!?じぁ、やってみよう!」では、なかなか身につかないことが、読解力や日本語力という実体のない能力が伸びていかない原因だと考えるのです。
それでは、要約していくための手順はどうすればいいのでしょうか?
- 文章を段落に分ける
- 段落の中心文を見つける
- 自分のことばでまとめる
大きく分けると、上記の3つの手順になります。これから、さらに細かくなっていきます。こう書いていくと、「スキル」であることが明確になっていきますね。簡単にはできないからこそ、高める必要のある「スキル」であることが分かります。
形式段落と意味段落
- 形式段落(小段落とも呼ばれる)
改行と一字下げることで表示されるまとまりのこと
- 意味段落(大段落とも呼ばれる)
文章の内容のまとまりによって分けたときのカタマリのこと
よって、『要約』をしていく際には、意味段落に分け、文章の大まかな構成を考えていくことから初めていきます。
段落の中心文を見ける
- 中心文
段落の中で、その段落の内容を最もよく表している文のこと
主に筆者の、『主張』や『意見』、『考え』や『問題提起』を表す
段落の始め、終わり、真ん中に来る場合もあり、様々である
図示してみるならば、
<段落>=<中心文 + その他(具体例)+(理由)+(詳細)・・・>
自分のことばでまとめる
自分のことばでまとめるときには、次の点に注意すれば上手くいきます!
- 考えや意見を残して、事実や出来事は削除する
- 長さが長い文は、修飾語句を削除する
- 複雑な文は、2つの文に分けてから考える
- 内容のくり返しは、一つの文にまとめる
- まとめや結論がはっきり分かるように書く
以上の手順に従って、要約の『練習・訓練』を積んで行けば、文章の中のポイントが分かるようになり、文章の伝えたいところが分かるようになります。
すなわち、読解力が向上していることになっているという訳です!
自分ではやっぱり難しそうだなぁ、という時は塾の力をご利用くださいませ(笑)