結果的には、全体的に第三回基礎学力テストは『難しかった』と言えるかもしれません。
しかし、上位公立高校を目指されている生徒たちにとっては、上位層は大崩れはしていないことを忘れてはいけません!
もう一度、近隣中学の平均点を掲載しておきます。
合計平均点 | 国語平均点 | 社会平均点 | 数学平均点 | 理科平均点 | 英語平均点 |
269.7点 | 53.5点 | 58.5点 | 52.2点 | 44.4点 | 61.1点 |
歴史的な平均点の低さを誇った本年の第二回基礎学力テストが、この学校では平均点266.7点でした。その差、僅か3点です!
この学校では467点が第一回で1番、第二回では450点台、第三回では430点台とのことです。
順調に下がっています。原因は、「そんな問題出す?」といった、重箱の隅をつつくような出題傾向と、国語のトップ層の点数の低さにあります。
学校の3番手の生徒が、国語の点数75点です。塾内でも平均点こそ50点後半でしたが、上位と下位の差が大きいわけでなく、ほとんどの生徒が50〜60点台なのです。
さて、国語の問題は、従来の傾向からは大きく外れました。助詞助動詞が出題されず、和歌もなし。いつも出される語句系の知識ではない語句が多く問われ、読解力系の問題は若干少な目。
採点方式もイヤらしく、少し離れた問題の指示語の書きぬき問題が2問で完答であったり、片方は正解していても、もう片方も正解せねば点数にならない方式で、点数が大幅に下がっている生徒も多かったです。
反面、英語は英作文以外は非常に簡単でした。逆に上位層で80点台では勝負できないかな、と思うくらいの基礎基本文法知識から始まり、教科書レベルの長文内容。
逆に英作文は、難易度が高いというよりも完答が難しい文章でした。高い英語力があれば、表現の幅が広がり過ぎ、”~ eat cakes” と書くべきか “~ eat some pieces of cake” で迷うでしょう。
他にも、「(文化祭で)剣山で撮られた写真を見ることができます。」との英作で、 “You can see pictures taken at Mt.Tsurugi.” の “at” を “in” と書くだけで誤答扱いとなり、よく意味の分からない採点もありました。
もちろん、意味は微妙に変わりますが、その違いをそもそも中学で教えているわけでもなく、そのニュアンスで書かなければならないのであれば、その状況などを指し示した条件を加えなければないはずです。
上記のミスだけで100点を逃した生徒も2名おり、私も疑問の残る採点に悔し涙を飲みました。
生徒が切り替え前を向いているなら、私も切り替えて入試に備えていく必要がありますね。
社会と数学と理科は、また明日。
残り、高校入試まで52日!