英語学習について

令和2年度、徳島県公立高校入学試験、英語の問題考察(1)

 

今日から2回に渡って、英語の問題考察・解説を始めます。

全国的に、英語の問題傾向は大学入試改革に合わせて変わってきました。

特にリスニングの問題傾向は英語4技能が叫ばれる中で方向性が大きく変わっています。

徳島ではどうだったでしょうか?

見ていきましょう!

 

じゅくちょー
じゅくちょー

どーも、塾講師歴17年、37歳3児のパパで認定心理士、上位公立高校受験・国公立大学受験専門塾、じゅくちょー阿部です。

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大問1:相応しい絵を選ぶリスニング

 

(1)は、場面Aと場面Bにおける対話を聞いて、相応しい絵を選ぶ問題。

<場面A>

Question: What does Paul want to eat?

この質問に対して、Paulがリスニング内で語っている言葉は、

Paul : “I’ll get chocolate ice cream and strawberry ice cream in a cup.”

答えは、簡単「エ」ですね。

 

<場面B>

Question: Where will they go later?

この質問に対して、対話者たちがリスニング内で語っている言葉は、

“At the department store near the post office.”

答えは、こちらも簡単「ア」ですね。

 

(2)は、質問も選択する解答文も英文で読まれるタイプの問題。

<質問1>

Good morning, Kevin.  What are you doing?

  1. “It’s rainy.”
  2. “I like T-shirts.”
  3. “I’m reading  a book.”
  4. “Fine, thank you.”

解答以外は、吹き出すほどのギャグレベル(笑)

答えは、「③」ですね。

 

<質問2>

Alice, where did you go yesterday?

  1. “Five o’clock.”
  2. “My mother’s house.”
  3. “By bus.”
  4. “American songs.”

答えは、もちろん「②」です。

 

(3)は、少し長めのアンケートに関するスピーチを聞いて、アンケート結果で一番多かった場所から順に絵で選ぶ問題。

I’m going to talk about the place everyone visited the most during summer vacation.  I think the pool is popular in summer.  However, the place everyone visited the most was the library.  You all read a lot of books to study.  I think everyone wanted to visit the amusement park, but the amusement park was in last place.  Thank you for listening.

絵にある場所は、アが遊園地、イがプール、ウが図書館でした。

もっとも多いのは図書館ですので、答えは「ウ」→「イ」→「ア」です。

 

大学共通テストのリスニングでは、読み上げられる文章の中に解答となる英単語などは直接発音されないことが標準となっています。

それに比べると、明らかによく聞いているだけで答えは読み上げてくれていることを考えると、非常に易しいレベルと言えるでしょう。

 

大問2:新傾向のリスニング

 

今までにないタイプのリスニング問題でした。

はじめに少し長めのスピーチを聞き、その内容を踏まえて生徒2名が話し合っている対話の内容を選ぶ新傾向問題です。

内容を聞き取れていなければ選べない選択肢であったか、スクリプトを見ながら考えてみましょう。

<Speech>

I’m practicing for a musical and a comedy show with other ALTs.  Some ALTs are making costumes.  Some are writing the story, and some are practicing acting and singing.  About thirty ALTs are working together.  The first show is the musical.  It will be held at the Aono town hall on Saturday, March 21.  The second show is the comedy.  It will be held at Midori City Hall on Sunday, April 5.  We’ll use easy English.  Please come and enjoy them.  Thank you.

<Conversation>

Nanako : Let’s go to the ALTs’ show, Robin.
Robin : Yes, of course, Nanako.  I’d like to see the comedy show.
Nanako : Sure, (   ) I think a lot of students will go there.

  1. “it’s at Aono Town Hall on March 21.”
  2. “it’s at Aono Town Hall on April 5.”
  3. “it’s at Midori City Hall on March 21.”
  4. “it’s at Midori City Hall on April 5.”

字面だけ見ると、なかなか難しそうに見えます。

ですが、これが全部英文なら確かに難しいでしょう。

<Coversation>以降は全部問題に書かれています。

解答に先に目を通していれば、聞くべき箇所は明らかです。

これも普通のレベルで、答えは「④」です。

 

新傾向ではあるものの、あと一歩の標準レベルです。

 

大問3:リスニングでの英問英答の新傾向

 

徳島では2019年度の基礎学から標準的に実施されるようになりました。

入試でも同様に出題されています。

リスニングで質問がなされ、その答えを英文1文で記述して答える問題です。

中1の基礎学ではリスニングが大問4までありました。

来年以降に持ち越しでしょうか?

<質問>

Please think about your birthday.  What do you want for your birthday.  Why?  Please tell me your answer and the reason.

解答すべき英文の型としては、

I want a (     ) because it’s (     ).

I want a (     ) because my 〇〇 is (     ).

I want a (     ) because I like it very much.

こんなものでしょうか。

非常に書きやすく、かつそれほど間違いが起きにくい英作文でした。

 

リスニングは、例年通り簡単だと言える

 

徳島のリスニング改革は来年に持ち越しとなったようですね。

新しい意欲的な問題はありましたが、解答文もリスニングで行うなら非常に評価できたかもしれません。

ですが、改革元年の新傾向問題は基本的には解きやすく難度も低めに設定する通例があります。

 

今後の新傾向は一気に難化へと舵を取るかもしれません。

リスニングに関しては中学生から始めておくことがおすすめです。

特に大学共通テストへのリスニング対策は、中学からしておくことが必然となります。

 

聞き流すだけで上達するという例の教材は、プロが選ぶワースト教材の三冠王に輝いているほどですからね(笑)

ちゃん♪ちゃん♬

 

じゅくちょー
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それでは、今日はこのあたりで。失礼しま〜す!

2020年度『つばさ』の授業日程は、ここからご確認できます。

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