英語を勉強していると、
“ever” という言葉によく出会いますよね。
でも、この小さな単語、実は奥が深いんです!
実は、中学英文法でも正解として習う
“How many times have you ever ~?”
の “ever” は誤用と知っていたでしょうか?
今日は、“ever” の使い方をスッキリ理解して、
英語力を一段階上に駆け上がっていきましょう。
今日は、そんなお話です。
“ever” の前に、まずは “any” を知ろう!?
英語学習者なら、
誰もが一度は悩む “ever” の使い方。
実はこの単語、“any” の時間版だと考えると
非常に分かりやすくなります。
「えっ、どういうこと?」
と感じるかもしれませんね。
具体的に以下の例文で見てみることにしましょう。
まずは、“any” の意味をしっかり理解する必要があります。
“any” は、日本語では「どんな」や「何か」という意味の言葉です。
日本の中学では、“some” の疑問文・否定文版と現在でも指導する方も
おられるようですが、実際にはかなり違うイメージです。
例えば、
肯定文:「何を選んでもいいから、どんなものでも」
“What any kind of music do you like? “
(どんな音楽が好きですか?)
“You can take any book you want. “
(好きな本を持って行っていいよ。)
疑問文:「何を選んでもいいから、何かありますか」
(1つでもあればYes)
“Do you have any questions? “
(質問はありますか?)
“Is there any food you like? “
(好きな食べ物はありますか?)
否定文:「何を選んでもだめだから、そんなものは全くない・1つもない」
“I don’t have any money. “
(お金がありません。)
“I haven’t seen any of my friends today. “
(今日は友達に会っていません。)
if節:「何を選んでもいいから、何かあるならば」
“If you see any of my friends, please tell them I’m coming. “
(友達に会ったら、私が行くことを伝えてください。)
“If you have any problems, let me know.”
(何か問題があれば教えてね)
このように、「any」は様々な文法構造で使われ、
その意味も微妙に変化します。
“ever” の使い方、場面別に大解剖!!?
さて、“ever” は “any” の時間版だと
お伝えしましたが、どういうことでしょうか?
実は、“ever” は “any time” の短縮形なんです。
“any time” は「どんな時でも」という意味なので、
“ever” の本来の意味も「どんな時でも」となるのです。
例えば、
肯定文:「どんな時を選んでもいいから、いつの時でも」
“You can call me ever.”
(いつでも電話してね。)
“She is ever kind to me.”
(彼女はいつも私に優しい。)
疑問文:「どんな時を選んでもいいから、いつか(1度でも)ありますか」
“Have you ever been to Japan?”
(日本に行ったことはありますか?)
“Does it ever rain in this town?”
(この町は雨は降りますか?)
否定文:「どんな時を選んでもだめだから、そんな時は全くない・1度もない」
“I have never seen a ghost.”
(幽霊を見たことがありません。)
“He never listens to me.”
(彼は私の言うことを決して聞いてくれない。)
if節::「どんな時を選んでもいいから、そんな時があるならば」
“If you ever need help, just ask.”
(もし助けが必要になったら、遠慮なく言ってね。)
“If you ever visit Japan, you must try sushi.”
(もし日本に行くことがあれば、寿司を試してみてください)
このように、“ever” は “any” と同じように
様々な文法構造で使われ、その意味も微妙に変化します。
“ever” の誤解とは!?
と、これまでの説明からお分かりのように
“ever” を「今までに」と覚えていると、
以下のような間違いが起こってしまいます。
NG:“How many times have you ever visited China?”
OK:“How many times have you visited China?”
“How many times”は「何回」という回数を尋ねるため、
“ever” の本来の意味である
「どんな時を選んでもいいから、いつか(1度でも)ありますか」
という意味を持つ “ever” とは相性が悪いのです。
代わりに、副詞の “before” を使います。
OK: “How many times have you visited China before?”
(今までに中国を何回訪れましたか?)
他にも、“ever” は文が意味を通じるところで使うと、
「どんな時を選んでも」というニュアンスから
「いつも」や「普段」というのにプラスして
「一度でも」「一度だって」「一度たりとも」と強調する意味
を文章に付け加えることができます。
例えば:
<現在形>
”Do you ever drive?”
(日頃[一度でも]、車を運転することはあるの?)
”Did you ever talk to her then?”
(その時に[少しでも]彼女と話した?)
<現在完了形>
”Have you ever been to Germany?”
(ドイツに[一度だって]行ったことがありますか?)
”Has he ever studied at all?”
(彼はまったく[一度でも]勉強をしたことがあるの?)
<未来形>
“Will you ever marry him?”
(彼とは[今まで一度でも]結婚する気があるの?)
“Are you ever going to help me?”
([今まで一度だって]手伝う気はあるの?)
<疑問詞を伴うパターン>
“How could you ever do that to me?”
([よくもまぁ]そんなことが私にできるね?)
“Where ever have you been?”
([一体全体]どこに行っていたの?)
このように、“ever” の使い方は
中学時代のそれとは大きく異なってきます。
高校の長文内やリスニングにある “ever” は、
かなり様々なバリエーションで登場します。
使い方を理解することで、英語の文がもっと自然に
感じられるようになるかもしれませんよ!
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