本日は最後の作文の分析です。
最近の作文の傾向としては、
作文の前に簡単な情報を読み取り
答えを考える思考力問題が
出題されるようになりました。
難しいわけではありませんが、
生徒によっては難しく感じるようです。
問題は時間をかけてしまうこと。
今日は、そんなお話です。
大問5:設問分析
次のグラフは、「言葉の使い方について自分自身に課題があると思うか」についてのアンケート結果の上位5項目である。このグラフを見て、あとの条件に従ってあなたの考えを書きなさい。
<条件>
A:題名などは書かないで、本文を一行目から書き始めること。
B:二段落構成で、前後の段落の分量がバランスよくなるように書くこと。
・前段には、グラフから読み取ったことと、それに関する体験について書くこと。
・後段では、前段をふまえて、今後どのように言葉を使っていけば、課題が解決できるかについて、あなたの意見を具体的に書くこと。
・項目を書く際には、番号のみで示すこと。
「例:①について…、⑤のように、…。」
C:全体が筋の通った文章になるようにすること。
D:漢字を適切に使い、原稿用紙の正しい使い方に従って、二百字以上二百六十字以内の範囲に収めること。
というような、
例年の問題よろしく
グラフや表、新聞記事やなどの情報ソースから
読み取れることとその内容に対する言及が
テーマの作文となっていました。
特段難しさも感じない、書きやすい内容だったかと思います。
大問5:情報ソース
(「令和3年度国語に関する世論調査」より作成)
<言葉の使い方について自分自身に課題があると思うか>
①:改まった場で、相応しい言葉遣いができないことが多い
「63.5%」
②:敬語を適切に使えない
「46.4%」
③:漢字で書くべきか仮名で書くべきか、適切に判断できない
「27.1%」
④:自分と違う意見や考え方を見聞きすると、つい感情的に反応してしまう
「20.8%」
⑤:年齢が離れた人に意味が通じるか気にせず発言してしまう
「15.7%」
前段落は、
「グラフから読み取ったことと、それに関する体験について書くこと」
との条件があります。
まずは、最も多いデータの情報と
最も少ないデータの情報に関して言及し、
自分の体験談について書ける題材を選びましょう。
後段落は、
「今後どのように言葉を使っていけば、課題が解決できるかについて」
です。
解決できそうな意見が持てるテーマを選び、
どのように言葉を使っていくかを書けば良いだけです。
このテーマに関して言えば、言葉というものを
相手がいるコミュニケーション上での使用に限定しています。
どんなときでも丁寧な言葉遣いを心がけることで
漢字であれ敬語であれ、使いこなせるにようになるでしょうね。
作文の鉄板の型
大学入試の小論文にも使用している、自分の考えを述べる系の鉄板の型があります。
それをご紹介して、国語の基礎学問題分析を終了します。
[ ① ] は、「ア:観点❶」において、【A:観点❷】だと述べている。
しかしながら、「イ:観点❸」に関しては、【B:観点❹】だと言及してる。
このことから、「ア」よりも「イ」のほうが、【C:観点❺】だということができる。
この型を膨らませると、ほとんどの意見・考えを述べる系の作文は完成します。
お試しあれ。
全体の考察
全体的には、今回の基礎学国語は
非常に簡単だったと言えるでしょう。
平均点も60点を超える状態ですから、
偏差値55を超える高校へと進学を
考えている生徒さんであれば、
8割オーバーを取っておきたいところです。
第二回は、漢文漢詩が出題されます。
復習もしつつ、韻などの音での理解も
重要となります。
書き下し文を作れるように練習もしておきましょう。
また、作者に関する言及は多く出題されます。
孔子・孫子・孟子など、
関連作品の知識は身につけておきましょうね。
語句知識に関しては、
- 慣用句の復習
- ことわざの復習
- 四字熟語の復習
- 和歌・俳句の復習
- オノマトペなどの和語の復習
をしておきましょう。
ちゃん♪ちゃん♫
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校
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