なにも国語だけのことではなく、
社会や理科においても
出てくる言葉の漢字の意味を
全く考えずに字面だけをそのまま
丸暗記して、意味をセットで覚えない
生徒がいます。
とても不思議なことですが、
それも生徒にとっての当たり前なのでしょうね。
今日は、そんなお話です。
免罪符という響きだけ覚えてるの!?
「先生、なぜ免罪符をローマ法王が
販売していることに反発したとあるんですか?」
「うん、ほなまず、そもそもの
免罪符って何をするためのものなの?」
「わかりません。」
これはギャグでは無く、
毎日の授業の一コマです。
免罪符という言葉自体は知っているのですが、
その意味や字面から想像できる
意味などを考える習慣がないのです。
一時が万事この状態ですから、
本当に真面目に学習には取り組む生徒ではありますが
語彙力の向上の課題はかなり大きくあります。
力が弱まるってどういうこと!?
「塾長、藤原氏が弱まったものと関係が深い事柄って書いてますが
これはどういう意味なのですか?」
「?ごめん、質問の意味がわからない。」
「弱まったということは、なにかしら病気ということですか?」
「ああ、なるほど。。。」
言葉には使われる状況や背景によって
様々な意味を持つものです。
先の「弱まる」ですが、
権力や勢力などが及ぼす影響力が弱くなる
という意味ですが、生徒には肉体的な強弱だと
思ったようです。
そして、逆にこの生徒は
「権力や勢力などが及ぼす影響力が弱くなる」
ということを説明した時には
余計に頭に?が浮かんだようなのです。
抽象的なものを創造する力!?
「荘園の管理によって、
藤原氏の権力や勢力などが及ぼす影響力が弱く理由が
全く理解できないのですがなぜですか?
管理されるといいこが起こるのじゃないのですか?」
「じぁさ、あなたはお父さんお母さんに
四六時中全てのスケジュールを管理されて
スマホで何を見るのかも管理されて
お友達も仕事も全て管理されたらどう?
反発したくならない?」
「あ、確かにそうですね。」
文字式や方程式においてもそうですが、
具体的で簡単な数値に置き換えて
状況を分かりやすくするということが
苦手な生徒もいます。
言葉一つとっても、
自分の知識として知っている情報でしか
物事を考えることができず、
自分の経験などにすり合わせすることで
理解を深めるという思考習慣が乏しい生徒もいます。
授業の中で私たち講師は生徒たちの反応や
詰まっている状況から教えられます。
生徒の当たり前の学習習慣や思考習慣を
伸びる当たり前の習慣へとアップデートしてもらうためには
生徒の当たり前を知ることから始まるのでしょうね。
ちゃん♪ちゃん♫
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校
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