本日より、5回に分けて
第二回の基礎学力テスト国語の
問題分析を始めていきます。
本日は、全体の雑感と大問1の
解説と分析を行います。
今日は、そんなお話です。
全体の雑感!?
『つばさ』での塾内平均点は、
5科目の中では一番高くなった73.6点でした。
塾内生全員の成績が返ってきて、
入塾間もない生徒たちの点数も含めると
大幅に平均点自体は下がりましたが
国語で一番高い平均は、じゅくちょー的には嬉しいです。
集まった10中学の平均点は61.9点となり
第一回から2.8点上がっています。
全体的な難易度は第一回からさほど変わっていませんが、
今回解説する大問1の漢字・語句・文法の問題難易度は
前回よりは高かったと思います。
では、早速その大問1を見てみることにしましょう。
大問1:漢字の読み書き・文法・熟語・行書の知識
では、問題に目を通してみましょう。
(1)は、漢字の読み。
a: 柿の実が熟れる。 b: 仕事を快く引き受ける。
c: 目の錯覚が起きる。 d: 古い文献を閲覧する。
aで間違う生徒がいたことに驚きました。
読みは簡単だったと感じます。
(2)は、漢字の書き。
a: 重大な使命をオびる。 b: 判断をユダねる。
c: イガイな結末に驚いた。 d: 道路をカクチョウする。
すこしウッとなるのは、bとdでしょうか。
漢字の書きは、小学校漢字のみです。
委員会の「委」の訓読みに気づかない生徒もいたかもしれませんね。
(3)は、行書の書き順と楷書の書き順の違いを問う問題。
ア:答 イ:道 ウ:打 エ:組
行書の場合、「いとへん」は書き順が異なります。
画数と書き順は行書では大事なポイントとなります。
答えは、「エ」ですね。
(4)は、熟語の構成の問題。
熟語の構成が他の三つと異なるものを、次のア〜エから一つ選びなさい。
ア「盛衰」 イ「迷惑」 ウ「添削」 エ「増減」
「盛え衰える」…上と下が「相反する関係」
「迷い惑う」…上と下が「同じような意味」
「添加し削除する」…上と下が「相反する関係」
「増えて減る」…上と下が「相反する関係」
よって、イとなりますね。
意外と、ウでミスが出た子が多いようです。
熟語の意味を構成から考えないタイプの生徒は多く、
自ずと語彙力が非常に乏しいことがセットになっていますね。
(5)は、国文法の活用系の判断問題。
次の文の「開け」と同じ活用形が使われているものを、次のア〜エから一つ選び記号で答えなさい。
「窓を開けて、換気をする。」
ア 業者が本棚を引き取りに来る時間だ。
イ 友人と夏休みの計画について話した。
ウ 次の休みには公園に行かないと思う。
エ 穏やかな海を見れば故郷を思い出す。
活用形を簡単に説明しておきましょう。
この問題の場合、動詞の「開ける」。
動詞は、後ろにある種類の言葉が続くことで
動詞の形が変わります。
これを「活用」と言います。
動詞・形容詞・形容動詞は「活用」をする言葉なので、
大きく「(活)用言」と分類されます。
さて、「活用形」には
「開けない・開けます・開ける・開ける・開ければ・開けろ」
のような形があります。
「未然形」…「まだそうなってない」ことを表す形
※「〇〇ない・〇〇う・〇〇よう」が続く
「連用形」…「連続してつながる」「用言に連なる」ことを表す形
※「〇〇て/で・〇〇たい/たがる・〇〇た/だ・〇〇ます」が続く
「終止形」…「文を終わらせる」ことを表す形
※「〇〇。」が続く
「連体形」…「体言に連なる」ことを表す形
※「〇〇こと・〇〇とき・〇〇もの」が続く
「仮定形」…「仮に定める」ことを表す形
※「〇〇ば」が続く
「命令形」…「命令する」ことを表す形
※「〇〇。・〇〇!」が続く
よって、「開け」の背後に続く言葉が判断のポイントとなります。
設問の「開けて」は、連続することを表す連用形です。
答えは、「話した」のイですね。
考え方としては、「話し始める」のように、
動詞(=用言)に連なる形としての連用形と
考えるといいですね。
ちょいムズぐらい!?
いつもの大問1と比べると、
すこしややこしい問題が多かったように感じます。
もしかすると、大問1でしか点数を落としていない
という生徒もいるかもしれませんね。
第三回も、抜かりなく漢字も語句知識も
文法対策も進めていきましょう!
慣用句や四字熟語の対策もお忘れなく!
こういう基礎的な部分で点数を落とすのは
もったいないですからね〜。
ちゃん♪ちゃん🎵
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