本当に数多くの読解力系の書籍を読んできました。
中学受験系のものから大学受験系のものまで。
結局詰まるところは、3つのポイントに集約されています。
さぁ、どのようなポイントとなるでしょうか?
3つのポイントとは?
東大京大などの難関二次試験の読解ではありません。
共通テストレベルの読解であれば、
以下の3つことを正しく使いこなすことで
中学生でも共通テストの現代文であれば
普通に解いてしまいます。
- 設問で「何が問われているのか」「どのように答えなければならないか」正しく把握する
- 傍線部の文章の中の「あるとないとでは意味が変わる語句」を別の表現に言い換え解釈する
- 選択肢を細かく区切り、本文と照らし合わせて根拠をもとに誤りを判断する
と、以上の3点がポイントです。
ざっくりとした表現ですので、
具体的にどのように読解を進めるのかを
見ていくことにしましょう。
設問で「何が問われているのか」「どのように答えなければならないか」正しく把握するとは?
国語が苦手だ、という生徒のほとんどは
設問で問われていることを正確に把握できていません。
「この問題は何を問うているの?」
の質問に瞬時に答えられず間違っているのなら、
この点ができていないことになります。
小学生の中学受験用の国語読解の設問文を例にしてみましょう。
(1)傍線部①「梢[こずえ]にみごとな果実があった」とありますが、「みごとな果実」の様子がくわしく書いてあるところを本文中からさがし書きなさい。
さて、この設問では「何が問われている」でしょうか?
この設問を読み、「自分が何を答えなければならないか」判断してください。
そうですね。
この設問では、「みごとな果実の様子」を答えなければなりません。
よって本文中で探すべきは、「どんな様子の」果実なのかです。
設問文から、このような言葉の変換をすることが
「読み解く」と書く「読解」なのです。
「探し出す」ときの注意点とは?
あなたは、国語のこのような問題を解くときに
「傍線部の前後数行の中に答えがある」と勘違いしていませんか?
この問題では、傍線部から7段落後ろに、
「どんな様子の」果実であるかの描写を見つけることができます。
国語読解の鉄則は、本文の中から分かる事実から
根拠を持って答えることです。
決して頭の中の妄想で答える教科ではありません。
前後数行の中から、それっぽい文を当てはめる教科でもありません。
本文の中から、解答となる部分を「探し出す」のです。
設問から、何を探せば良いのかという指示を理解できれば
探し物はピンポイントで見つかります。
ですが、設問から何を探せば良いのかというポイントを
判断せずに文章中から答えを探すというのならば、
それは無理というものです。
1つ目の読解ポイントのまとめ
これらのことから、1つ目の読解ポイントを
実行して問題を解くためには、
- 何が問われているのかを理解すること
- 何を答えなければならないかを判断すること
<具体的な行動>
「もの、こと」を答えるのか判断
「どんな、どのような」を答えるのか判断
本文から上記の部分を「探す」
ということになります。
日々の国語読解の演習で一番心がけることは、
上記のことを丁寧に繰り返すことです。
設問には「どんな気持ちであるか」と問われているにも関わらず、
平気で「〜なこと」「〜する」と答える生徒も
多いことが現状です。
まずは、「何を問われているのか」に集中です。
そこから、「何を答えなければならないか」を理解し
本文集から「探し出す」。
逆に言えば、国語は答えが書かれている珍しい教科です。
見つけ出すものが分からなければ、
目の前に宝があっても気づかないのと同じです。
やるべきことを確実に実行し、
読解の一歩目に足を踏み入れてくださいね!
(つづく)
ちゃん♪ちゃん♫
学校