『国語の記述問題の鉄則とは!?』
大学入試共通テストまで、あと123日!
公立高校入試まで、あと175日!
第一回基礎学力テストまで、あと25日!
驚くべきことに、令和のこの時代になっても
記述問題や抜き出し問題、最初と最後の5文字書き抜き問題などで
「ほんなアホな?」という問題の解き方をしながら
「苦手なんです」と相談してくる生徒が多いこと!
本当にびっくりしてしまうのですが、
傍線部の前後付近しか問題を読んでいない生徒が
想像を絶するほど多いのです。
もっと言えば、設問文すら正確に読めていない子が
苦手だという生徒のほとんどをしめるのが現状です。
国語の設問の冒頭には99%以上こう書かれています。
「以下の文章を読み、後の問いに答えなさい。」
この指示の意味は、
「あなたの頭の中や想像の中には答えはないですよ。
文章に書かれていることだけに根拠を見出し、
想像や妄想で答えを書かないようにしてくださいね。」
という意味なのです。
ですが、
「苦手です」
「書いたところと答えが、ことごとく合いません」
と語る生徒たちの多くが、
上記の指示を無視した
「本文からではなく、自分の頭の中で想像した答え」
を書いてしまっています。
加えて、このようなタイプのミスが多い生徒は
同時に問題の指示にも従っていない場合が多くあります。
例えば、
「傍線部で主人公は『〇〇』と語っているが、
このように主人公が声をかけた理由を20字以内で答えよ。」
という設問があると想定しましょう。
ミスが多い生徒は、『20字以内で答えよ』
の部分しか見ておらず、
平気で「〜ということ」という解答を書いてきます。
設問は、『理由』を書けと指示をしているのですから、
「〜だから・〜なので・〜という理由」という表現で終わるはずです。
指示にすら従っていないのですから、
記述問題が合うはずもありません。
さらに、「〜ということ」という解答の中に、
「誰が」「誰に」という必須の事項が抜け落ちていることも多くあります。
「なぜ語ったのか?」という設問なのですから、
「Aくんが、Bさんに〇〇という思いがあったから」
という解答のビジョンを立ててから、
本文からビジョンにあったような答えを探せばいいのです。
この解答のビジョンに合うような内容を、
本文全体から探し出すのが国語の読解問題の基本ルールなのです。
このときに、文字数が30字以内であれば、
始めから30字で探すのではなく、
「Aくんが、Bさんに〇〇という思いがあったから」
というフォーマットにとりあえず当てはめるのがスタートです。
30字を大きくはみ出す状態で、
文字数を減らしていくある作業をすることが
この系統の問題で正解に辿り着く解き方となります。
それは、
- 二つ以上並んでいるものは、全て書く
- 或いはそれをまとめた言葉を書く
となります。
例えば、
設問:~~するには、何が必要ですか?
正解:〇〇する際に、△することや☆すること
では、「△すること・☆すること」は明らかに並んでいます。
同列や並列の関係ということですね。
よって、この二つは両方とも書かなければなりません
ですが、文字数が大幅にはみ出る場合もあるわけです。
そんなときには、「まとめた言葉で書く」ルールを適用させます。
こんな文章があったとしましょう。
『父がお小遣いをくれたあと、母もお小遣いをくれました。』
Q お小遣いをくれたのは誰ですか?
A 父・・・不正解
A 母・・・不正解
A 父と母・・・正解
A 両親・・・正解
ということが、「まとめた言葉で書く」というルールです。
本文では、『お父さんとお母さん』と書かれており、
文字数が数文字はみ出たとしましょう。
ここで『両親』と書き換えるだけで、オッケーとなるわけです。
この鉄則は非常に重要となります。
なぜなら、この書き換えた言葉は
本文中には出てこない可能性が高いからです。
本文で書かれたことで考えるとは、
同じ意味の表現であれば自分でまとめてもいいという意味でもあります。
よって、
「や」「と」「及び」「ともに」「また」「さらに」等の
同列や並列の言葉には、常にチェックを入れておく必要があるでしょう。
何かが並んでいるのなら、全て書く。
収まらなければ、まとめて書く。
記述問題の、鉄則の一つですね〜!
ぜひ、試してみてください!